1990年代に革新的なモードメイクによって世界を席巻した天才メイクアップ・アーティスト、ケヴィン・オークインの生涯を描いたドキュメンタリー。スーパーモデルやセレブを虜にした「個性」を際立たせ、「多様な美しさ」を生み出すメイクはいかにして生まれたのか、その軌跡を解き明かす。
ストーリー
1962年アメリカ・ルイジアナ州生まれのケヴィン・オークイン。彼は幼い頃から「男らしさ」を象徴する野球のようなスポーツには目もくれず、美しいメイクや女性の絵を描くことに夢中だった。しかし、封建的な60年代のルイジアナの人びとにとって、規範を逸脱した彼の行動は理解不能。彼はアイデンティティを求め、ゲイ差別から逃れるため、ニューヨークへと旅立つ。やがて、雑誌『ヴォーグ』の仕事を皮切りにファッションの世界に居場所を見つけた彼は、細眉やリップライナーを流行させ、光と影を駆使して立体感を出す「コントゥアリング」などの革新的なモードメイクで世界を席巻する。資生堂のブランドINOUIの全盛期のクリエイターとしても活躍するなど人気絶頂を迎える。だがその一方、頭痛や精神的苦痛にさいなまれ、鎮痛剤の服用過多による肝障害で40歳の若さで突然の死を遂げる。彼の人生の光と闇にスポットを当て、どんな人をもメイクで個性を際立たせたようとした「美の哲学」に迫る。
スタッフ
監督
ティファニー・バルトーク
製作
ジェイス・バルトーク
製作
ブロンウィン・コスグレイヴ
製作
トロイ・サラット
製作総指揮
ジャック・ターナー
製作総指揮
ジェイ・ピーターソン
製作総指揮
ボビー・コンドラト
製作総指揮
トッド・ルービン
共同製作
カーラ・アドキソン=ホフキンス
共同製作
リチャード・ホフキンス
撮影
アンドレス・カル
オリジナル音楽
スコット・ドハティ
オリジナル音楽
ウィル・ゴールデン
編集
エズラ・ピーク
音楽監修
ロバート・カパドナ
字幕翻訳