ビービー・ダニエルス
Zabette_De_Chauvalons
「娘十八運動狂」「お転婆スーザン」等と同じくビービー・ダニエルス嬢の主演映画で監督は「轟く天地」「西部の星影(1925)」のウィリアム・K・ハワード氏。ローレンス・エーア氏作の舞台劇「マルティニク」に基づいてバーナード・マッコンヴィル氏が脚色した。ダニエルス嬢の相手役は「駅馬車(1925)」「眠らぬ街」等出演のリカルド・コルテス氏が勤め、ウォーレス・ビアリー氏、アーサー・エドモンド・カリュー氏、デール・フラー嬢、ブランドン・ハースト氏、スニッツ・エドワーヅ氏等が助演している。
西インドのマルティニーク島に移住しているフランス貴族シャオヴァロンはある時妻ならぬ他の女と情を通じてフランス本国に向かって駆け落ちをしたことがあった。その女はフランス人と原住民とのハーフであったと噂されたがフランスで一女を産み落として後死んだ。産まれた娘はザベットと名付けられ以来尼僧院に育てられた。娘盛りの美しいザベットは父の危篤の報を得てマルティニーク島に急行したが父の臨終に間に合わなかった。彼女の義理の母は彼女が邸に住むことを許さなかった。そしてザベットはサン・ピエールの町の原住民集落に赴かねばならなかった。ケンポというハーフはザベットに恋慕した。またジョオヴァロン家の令嬢マリーと婚約しているステファン・デュヴァルもザベットの純真さと美とに心をひかされた。そして彼女の危ない折りに助けてやって一入恋する様になった。しかし彼の兄モーリスはザベットに弟を愛するが故にケンポに従う風を見せた。それを誤解したステファンはマリーと謝肉祭の夜に結婚式を挙げることになった。式が始まろうとする時サン・ピエルの町に背後の火山は爆発し町は熔岩に襲われた。人々は海に逃れた。ケンポはザベットを打棄ててしまった。ステファンはザベットを救ってフランスから来た船に避難した。ザベットの母が生粋のフランス人であるという証明書を持った僧侶がその船に乗っていた。ザベットは喜んでステファンの暖かい愛撫に身を任せた。
Zabette_De_Chauvalons
Stephane_Daval
Quembo
Maurice_Duval
Cedriene
Madame_De_Chauvalons
Andre_De_Chauvalons
Marie_De_Chauvalons
Pere_Benedict
Auctioneer
Azaline
Cafe_Manager
Mother_Superior
Nun
Madame_Timbuctoo
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