バンジャマン・ヴォワザン
リュシアン
フランスを代表する文豪、オノレ・ド・バルザックの『人間喜劇』の一編、「幻滅-メディア戦記」を映画化。19世紀前半、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年が、憧れのパリに出て新聞記者となるが、次第に欲と虚飾と快楽にまみれていく姿を描く社会派人間ドラマ。およそ200年前の物語とは思えないほど、フェイクニュースやステルスマーケティングが蔓延するマスメディアとそれを取り巻く社会は、現代と酷似している。主演には「Summer of 85」のバンジャマン・ヴォワザン、先輩格の新聞記者に「アマンダと僕」のヴァンサン・ラコスト、芸術を信じる作家役にグザヴィエ・ドラン監督、出版業界の大物にジェラール・ドパルデューなど、フランス映画界の新旧実力派がそろった。セザール賞にて作品賞、最優秀助演男優賞、有望新人男優賞を含む最多7冠を獲得。監督は「偉大なるマルグリット」のグザヴィエ・ジャノリ。
19世紀前半。恐怖政治の時代が終わり、フランスは宮廷貴族が復活し、自由と享楽的な生活を謳歌していた。文学を愛し、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年リュシアン(バンジャマン・ヴォワザン)は、憧れのパリに貴族の人妻ルイーズ(セシルド・フランス)と駆け落ち同然に上京する。だが、世間知らずで無作法な彼は、社交界で蔑まれ笑い者にされる。生活のためになんとか新聞記者の仕事を手にしたリュシアンだったが、先輩格で世渡りのうまいエティエンヌ・ルストー(ヴァンサン・ラコスト)に「金のためなら魂を売らないといけない」と言われる。王政を支持する王党派に対抗するため、自由派の新聞の編集者は、広告主へのへつらいと、どぎつい文体で論争を起こし、世間の注目を煽ることしか頭にない。リュシアンはある大衆劇の擁護記事を頼まれるが、その芝居に出演していた十代の女優コラリー(サロメ・ドゥワルス)の激情に惹かれるのだった。恥も外聞もなく金のために記事を書く仲間たちに感化され、次第に当初の目的を忘れて欲と虚飾にまみれていくリュシアン。そんな彼に作家のナタン(グザヴィエ・ドラン)は「嘘の記事や批評に価値なんてない。真実で戦え」と忠告するが……。
監督、脚本、脚色
製作
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製作総指揮
共同製作
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撮影
美術
編集
衣裳デザイン
音響
音響
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