オム・サンヒョン
チェ・ブルチャル
人の耳よりも小さな体になった耳かき職人の数奇な人生を描く韓国のダーク・ファンタジー・アニメーション。ポン・ジュノやホ・ジノを輩出した韓国映画アカデミー(KAFA)の長編課程(2008年)アニメーションコースの修了作品として、学生5名(クァク・イングン、キム・イルヒョン、リュウ・ジナ、イ・ウンミ、イ・ヘヨン)が共同監督した。原作は人気シンガー・ソングライターのイ・ジョクが著した短編集『指紋ハンター』の一編。日本未公開の韓国アニメ5本を特集する「Cinem@rt韓国アニメセレクション」(シネマート新宿/心斎橋にて2023年1月27日から)にて上映。2022年12月23日(金)から「おうちでCinem@rt」にて先行独占配信。
大人気のテレビ裁判番組「生きるか死ぬか」。被告の無罪/死刑を一般投票で決めるスリリングな構成で、視聴者を熱狂させている。今回の容疑者は、謎の精神錯乱事件の原因を作ったという、1匹のクモだった。その数ヶ月前。生き別れた最愛の姉を探しながら、ペットのクモだけが友達のさみしい生活を送る青年チェ・ブルチャルは、耳かきサービス会社で働き始めた。顧客ともろくに話せない内気な彼は、社長から激励として“体力のつく薬”を飲ませてもらう。だがそれは、人体を耳の穴よりも小さくしてしまう特別な薬だった。ブルチャルが直接耳の中に入って行う耳かきは顧客から大好評で、彼の存在も大衆から注目を集めるように。忙しく働き続けるうち、彼は耳の穴の一番奥から、人の心の深層がのぞけることに気付くが……。