チャールズ・ブロンソン
Nick_Colton
難攻不落な地獄の要塞刑務所から無実の男を救い出すまでを描いたエリオット・アシノフ、ウォーレン・ヒンクル、ウィリアム・ターナー共著の「十秒間の刑務所脱獄」の映画化。製作はロバート・チャートフとアーウィン・ウィンクラー、製作総指揮はロン・バック、監督は「太洋のかなたに」のトム・グリース、脚本はハワード・クライツェック、撮影はルシエン・バラード、音楽はジェリー・ゴールドスミスが各々担当。出演はチャールズ・ブロンソン、ロバート・デュヴァル、ジル・アイアランド、ジョン・ヒューストン、ランディ・クエィド、シェリー・ノース、エミリオ・フェルナンデスなど。
1971年メキシコ。人里離れた山中で囚人護送車に乗っていた囚人が殺された。その犯人としてジェイ・ワグナー(ロバート・デュヴァル)が逮捕され、28年の刑を宣告された。ジェイにとってまったく身におぼえのない罪だった。その頃、ニューヨークではジェイの祖父ハリス・ワグナーが事の成功を喜んでいた。ハリスはある事件についてジェイが証人になることを妨害するため、CIAと手を組んでジェイをはめたのだ。そうとは知らないジェイの妻アン(ジル・アイアランド)は脱出を願う夫の意志をハリスに伝え協力を依頼した。ジェイはアンが差し入れた金で看守を買収しようとしたが失敗に終わった。刑務所長のJ.V(エミリオ・フェルナンデス)もハリスとぐるだったのだ。アンは金のためならなんでもやる男ニック・コルトン(チャールズ・ブロンソン)をやとってセスナ機での空中脱出を実行したが、これも失敗した。ニックは脱出不可能といわれる、要塞刑務所に挑むために奇想天外な脱獄計画を立てた。まず、アンがジェイを訪れ、病床にいる彼に次の金曜日、午後3時に中庭にいるように指示した。ニックはチームを3班に分け、ハーベイを警察長官機に見せかけるためロイヤル・ブルーに塗りかけたヘリコプターに乗せ、ホークスをセスナ機にそれぞれ乗せると、自分は陸路を車で飛ばした。刑務所から数マイルの山の中で、一同は集結した。いよいよ脱獄作戦開始だ。ニックは警察長官服に着がえてヘリに乗り込み、ホークは車で刑務所に向かった。セスナは逃走用だ。中庭に着陸できる時間は十秒、刑務所の外では車内のホークが騒ぎたてて注意をひいた。病気のためにやせおとろえたジェイが乗り込むとヘリはすぐ空中に舞い上がった。集合地点で待機していたセスナ機にニック、ジェイ、ホークらがとび乗った。追跡してきた看守たちをけちらしてセスナ機は飛び立った。作戦は大成功のように思われた。しかし、飛行場にはハリスの部下が現れ、ジェイを殺そうとしたがニックの手によって、プロペラに捲き込まれて死んだ。苦しかった戦いもニック側の勝利で終わろうとしていた。
Nick_Colton
Jay_Wagner
Ann_Wagner
Harris_Wagner
Hawk_Hawkins
Myrna
J._V
監督
脚本
原作
原作
原作
製作
製作
製作総指揮
撮影
音楽
[c]キネマ旬報社