アニタ・ペイジ
Queenie
「アンナ・カレーニナ」「三人の踊子」等の監督者エドモンド・グールディング氏が書下ろしたストーリーに基づきサラー・メーソン女史が撮影基本を作り「踊る娘たち」「本町通り」のハリー・ボーモン氏が監督したもの。主役を演ずるのは「踊る娘たち」「世界に告ぐ」のアニタ・ペイジ嬢と「情焔の曲」「人類の破滅」のベッシー・ラブ嬢とニューヨークミュージカル・コメディーの俳優チャールズ・キング氏の3人で、他にジェッド・プラウティー氏、ケネス・トンプソン氏、エドワード・ディロン氏、メアリー・ドーラン嬢、エディ・ケーン氏が助演している。カメラは「風」「活動役者」のジョン・アーノルド氏が担任。
2年ぶりでニューヨークに帰って来た歌唄いのエディは、ザンフィールド一座の新しいレビュー「ブロードウェイ・メロディー」で新作の歌を唄うことになった。彼は愛人のハンクとその妹のクィーニイを招いてザンフィールド一座の舞台に出るように計らってやる。エディはクィーニイの美しく成育した姿とその優しい心を見て、たちまち心を奪われてしまった。クィーニイもまたエディを憎からず思うのであったが、姉ハンクがエディを真底想っているのを見て、自分の恋を犠牲にして姉とエディとを早く一緒にさせようと決心する。代役で舞台に立ったクィーニィは、その美しさからたちまち人気者となり、ジャックという不良紳士に言い寄られる。エディを忘れるためジャックと飲み廻ったり遊び歩いたりするクィーニィを、エディは黙って見てはいられなかった。そして姉のハンクもクィーニイの将来を心配して、折をみてはクィーニィに意見をした。しかしクィーニィは、2人にそうされればされるほど頑なに心を閉ざしてジャックのところへ行くのであった。ある夜、クィーニィがジャックの世話になり、高級マンションに移り住むという噂を耳にしたエディは、ハンクの前でクィーニィを激しく責めると、クィーニイはその噂を肯定して飛び出してしまった。その時、姉のハンクはエディとクィーニイとが互いに愛していながら自分に気兼ねしていることを初めて悟る。そしてハンクはエディに、舞台で役を得るために利用しただけで、最初から結婚する気はなかったと言う。エディは初めて救われた気持ちになり、クィーニイをジャックの手から連れ戻しに乗り込んで行く。反対にジャックに殴られるエディだったが、クィーニィの愛はしっかり掴むことができた。2人の幸福そうな様子を見てハンクは涙を笑いにまぎらし、自分のマネージャーになっているバーニー叔父の計らいで、別な舞台を求めて1人出てゆくのであった。
Queenie
Hank
Eddie
Uncle_Bernie
Jack
Stage_Manager
Blonde
Zanfield
Babe_Hatrick
Stew
Turpe
監督
原作
撮影
音楽
台詞
台詞
脚色
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