ある病気の特効薬の副作用は、特定の人を「忘れる」こと……。夫婦と恋人、その2組のカップルに寄り添う人々が織りなす優しさに彩られた「あのこ」への物語。「ゆびわのひみつ」(13)から「Surface」(20)までコンスタントに作品を発表し、国内外の映画祭で受賞を重ねてきた谷口雄一郎監督の初劇場公開作品。二つの物語が交わりあった先に提示される「大切な人」へのメッセージが心を打つ。コロナ禍にオーディションで選ばれた7名のキャストが、約半年間におよぶ対話を経て、能動的に役になりきっていった。
ストーリー
ある病気の特効薬。その副作用は、特定の人を「忘れる」ことだった。別れた恋人を「忘れた」男・瀬戸幸也(保坂直希)。長年、幸也に片思いしてきた女・林美琴(相馬有紀実)は、つい自分が恋人だったとウソをついてしまう。最愛の子供を亡くしたことを「忘れた」妻・長門千紗(木村梨恵子)。夫・長門浩次朗(石橋征太郎)は、そのまま、子供がいなかったことにしようとする。平穏な暮らしを続ける彼らだが、歪みは少しずつ生まれていく。それぞれの決断、そして、それがもたらす行く末とは……。
スタッフ
監督、脚本、編集
谷口雄一郎
エグゼクティブプロデューサー
ヤスカワショウゴ
撮影、照明
春木康輔
音楽
佐久間あすか
美術、小道具
長居潤
衣装、ヘアメイク
平林純子
録音、整音
小牧将人
助監督
ニノミヤタカシ
プロデューサー
山元隆弘
ビジュアルデザイン
東かほり
エンディングテーマ
椎名琴音
撮影助手
太田英
スチール
いしはらだいすけ
メイキング
森一沙
制作
柏木風子
制作
中塚誠司
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 2021年
- 製作国
- 日本
- 配給
- Hero.No.1Film=キネマトワーズ
- 初公開日
- 2023年3月11日
- 上映時間
- 57分
- 製作会社
- 映画創作ワークショップ=Hero.No.1Film(企画:映像演技塾)
- ジャンル
- ヒューマンドラマ
[c]キネマ旬報社