マイケル・ルーカー
Henry
300人以上の女性を殺した実在の連続殺人鬼をモデルに作られたリアリスティックなホラー。監督・製作・脚本・音楽は『ボディ・チェンジャー』のジョン・マクノートンで、これがデビュー作にあたるが、86年の製作以来、アメリカでも90年までオクラに入っていた。共同製作はリサ・デドモンドと共同音楽も担当のスティーヴン・A・ジョーンズ、共同脚本はリチャード・ファイヤー、音楽は他にケン・ヘイルが担当。エグゼクティヴ・プロデューサーはワリード・B・アリとマリク・B・アリ。撮影はチャーリー・リーバーマン。90年シッシェス国際ファンタスティック映画祭グランプリ他3部門受賞作。ビデオタイトル「ヘンリー ある連続殺人鬼の記録」。
ヘンリー(マイケル・ルーカー)は14歳の時、自分に女装させて学校に行かせていた娼婦の母親を憎み、殺害。それ以来殺人を犯すようになった彼は、警察に尻尾を掴まれたことのない、完全犯罪の連続殺人鬼だ。いつからか、ヘンリーにはオーティス(トム・トールズ)という同居者ができた。オーティスにはベッキー(トレーシー・アーノルド)という妹がおり、ある日、彼女は亭主の暴力に耐えかねて逃げてきて、2人の共同生活に加わる。オーティスがしきりに妹であるベッキーの身体を狙い、ヘンリーがそれを道徳的にたしなめる。ベッキーは寡黙なヘンリーに惹かれ始める。ある日、オーティスはある男に殺意を抱き、暴れる。ヘンリーは興奪するオーティスを抑えつけ、言い聞かせる。「殺すのなら、関係ない奴を殺せ。誰を殺したって、胸がスッとするのは同じだ」。初めて売春婦を殺した時はまっ青で震えたオーティスも、段々と馴れてきた。ヘンリーとオーティスは幾度となく殺人を重ねる。だが、3人の生活にも破局の時がきた。ベッキーがヘンリーに激しく迫り、それに嫉妬したオーティスが、ヘンリーのいない隙にベッキーに手を出したのだ。帰ってきたヘンリーは、怯え泣き叫ぶベッキーの前で、オーティスを殺す。オーティス殺しの共犯者となった2人は、新天地を求めて旅立つ。だが、どうやら最後にはベッキーも、ヘンリーの犠牲者になったようだ……。
監督、脚本、製作
脚本
製作
製作、音楽
製作総指揮
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撮影
音楽
音楽
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