「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレスが製作総指揮を務めたドキュメンタリー。気候変動対策として、アフリカで行われている史上最大規模の植林プロジェクト“グレート・グリーン・ウォール”の行方と世界的ミュージシャン、インナ・モジャのアフリカ横断の旅を追う。ナビゲーターを務めるインナ・モジャのほか、ディディエ・アワディ、ソンゴイ・ブルース、ワジェ、ベティ・Gといったミュージシャンが出演している。
ストーリー
世界平均の1.5倍のスピードで気温の上昇が続くアフリカのサヘル地域は、気候変動に直面している地球上で最も脆弱な場所の一つである。その影響で起こる砂漠化、干ばつなどの深刻な土地劣化や、食糧不足が引き起こす紛争の過激化などにより、生活を脅かされた人々は移民を余儀なくされている。加速する気候変動を食い止めるため、2007年からアフリカの国々の主導により、大陸を8,000kmにわたって横断する人類史上最大規模の植林プロジェクト、グレート・グリーン・ウォール(=緑の長城)計画が開始された。完成すれば、地球上最大の生きている建造物となり、サヘル地域コミュニティに対して食糧や経済的機会を提供し、多くの人々の生活を改善する世界的奇跡となるはずだ。そして、気候変動の問題を解決し、壮大なアフリカ・ドリームを成功させるため、マリ出身の世界的ミュージシャン、インナ・モジャはアフリカ横断の旅へ。セネガルからエチオピアまでの道中、セネガルのヒップホップの創始者ディディエ・アワディ、マリのブルース・バンドのソンゴイ・ブルースや、紛争の影響を受ける少女や女性を支援するナイジェリアのポップスター、ワジェなどと楽曲を制作し、各地でライブを重ねていく。“紛争で危険にさらされるのは常に女性”と、女性支援に情熱を注ぐモジャは、紛争孤児の少女たちと出会い、過酷な現実に衝撃を受けつつも、“夢を信じてほしい”と、夢を抱けるアフリカのためにメッセージを発信していく。
スタッフ
監督、脚本、プロデューサー
ジャレッド・P・スコット
脚本、製作総指揮、プロデューサー
サラ・マクドナルド
脚本、製作総指揮
アレクサンダー・アセン
製作総指揮
フェルナンド・メイレレス
製作総指揮
セア・ゲスト
製作総指揮
シアン・ケヴィル
製作総指揮
ファブリツィオ・ザーゴ
製作総指揮
カミラ・ノルトハイム・ラーセン
製作総指揮
クロード・グルニツキー
撮影監督
ティム・クラッグ
オリジナル曲と追加音楽、共同製作総指揮
インナ・モジャ
音楽
チャーリー・モール
編集
ピラール・リコ
共同製作総指揮
マルコ・コンティ・シキッツ
共同製作総指揮
ジュリア・ブラガ
プロデューサー
ニック・ノース
プロデューサー
チャーリー・W・フェルドマン
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- THE GREAT GREEN WALL
- 製作年
- 2019年
- 製作国
- イギリス
- 配給
- ユナイテッドピープル(提供:セビルインターナショナル)
- 初公開日
- 2023年4月22日
- 上映時間
- 92分
- 製作会社
- (制作:メイクウェーブス)
- ジャンル
- ドキュメンタリー
[c]キネマ旬報社