ジャクリーン・ビセット
Liz_Hamilton
大学時代にルームメイトだった2人の女性の20年に渡る交流を通して、それぞれの愛、生活を描く。製作はウィリアム・アリン、監督は「マイ・フェア・レディ」のジョージ・キューカー、ジョン・ヴァン・ドルーテンの原作を基にジェラルド・エアーズが脚色。撮影 はドン・ピーターマン、音楽はジョルジュ・ドルリュー、編集はジョン・F・バーネット、美術はフレッド・ハーブマン、衣裳はセオニ・V・アルドレッジが各々担当。出演はジャクリーン・ビセット、キャンディス・バーゲン、デイヴィッド・セルビー、ハート・ボシュナー、メグ・ライアンなど。
1959年冬。スミス女子大の学生リズ(ジャクリーン・ビセット)は、ルームメイトのメリー(キャンディス・バーゲン)を、雪の降る夜のプラット・ホームで愛情をこめて見送った。メリーは、恋人ダグ(デイヴィッド・セルビー)に同行してカリフォルニアに発ったのだ。2人の友情のしるしとしてリズの手にぬいぐるみの熊を残して。そして10年。新進の作家として名声を得ているリズ。しかし、その間には様々な苦い体験もした彼女である。一方、メリーは夫と1人娘と平凡で幸せな生活を送っていた。異なる人生を送っていても2人の友情には変わりなかった。マリブ海岸にあるメリーの家にリズが訪ねた日の晩、メリーは意外にも小説を書いたといって、リズに読んで聞かせた。100頁に5年も要するリズの作品とは違ってメリのは8カ月で完成したというハリウッドの暴露小説だったが、リズは不快さをおさえることができなかった。しかし皮肉にもメリーの小説はベストセラーとなり、大衆小説家として今や時の人となり富と名声を手に入れたが、その反面ダグとの間は気まずくなっていった。実はダグが真に愛していたのはリズでメリーと交際する前にリズにはプロポーズを拒まれていたのであった。そして81年。リズはローリングストーン誌の記者クリス(ハート・ボシュナー)を知り、はじめて年下の男性と愛し合っていた。しかし年の差を気にしたリズはクリスの真剣なプロポーズを拒んだ。クリスは、年頃に成長したメリーの娘デビー(メグ・ライアン)を助手に取材の旅に発ってゆく。傷つきニューヨークを去ろうとしているリズを、デビーに家出されて不機嫌なメリーが訪ね、気が狂わんばかりの口論がはじまる。ついに友情のしるしであるぬいぐるみの熊を2人で切り裂いてしまった。孤独な気持ちでひとりコネチカットの家で大晦日の夜を迎えようとしているリズのもとに、全米作家賞パーティの喧噪から逃げ出してきたメリーがやって来た。2人は暖炉にあたりながら、友情の復活を祝し、静かにグラスを合わせるのだった。
Liz_Hamilton
Merry_Noel_Black
Doug_Blake
Chris
Debby
Jules
監督
脚本
原作
製作
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
字幕
[c]キネマ旬報社