八代みなせ
アミ
「惡の華」の井口昇監督が長年温めてきた、「常識の狭間で生き辛い人たちがめぐり逢う」商業映画では絶対通らない企画という純愛映画。上司と部下、男子高校生と年上の女性、喫茶店のウエイトレスと客という3つの人間関係を軸に、それぞれに秘密を抱えた男女が服従と支配の関係を超えた倒錯した愛に辿り着くまでをオムニバス形式で描く。過去の井口作品のキャストが集結し、「片腕マシンガール」の八代みなせが16年ぶりに片腕のヒロインを演じたほか、「ゾンビアス」の中村有沙、「ライヴ」の山本愛莉、「スレイブメン」の中村優一らが出演。
【第一話「うずく影」】デザイン会社に勤める哲也(大野大輔)は、由美(山本愛莉)を精神的に追い詰めて満足しているようなパワハラ男。その忍耐が限界まで達した時、由美の背後に「影」のような謎の男が現れ、剛への逆襲が開始される。やがて、二人の立場が徐々に変わっていく中で、奇妙な絆が芽生えていく。【第二話「片腕の花」】高校生の小出裕輔(岡田佳大)は、喫茶店で美しい女性アミ(八代みなせ)と出逢い、彼女が片腕である「秘密」を知ってしまう。アミはクラスメイトの女子二人から苛められている裕輔を「復讐するべきよ。それを果たしたら私の秘密をもっと教えてあげる」と翻弄する。少女たちへの殺意に目覚めてゆく裕輔は、片腕の女性への憧れと想いを高め、倒錯した愛に向かっていく。【第三話「バタイユの食卓】子どもの頃のトラウマにより、食事と排泄に罪悪感を持ってしまう青年・二瓶烈(九羽紅緒)。彼は喫茶店のウエイトレス・珠子(中村有沙)から食事に誘われるが、パニックを起こしてしまう。しかし、珠子には烈を誘った理由と、誰にも言えない「秘密」があった。二人はお互いを傷つけつつ決して触れてはいけない愛の領域に堕ちていく。
監督、脚本、企画プロデューサー
撮影
音楽、プロデューサー
オンライン編集、カラリスト
衣装
ヘアメイク
特殊メイク造形ディレクター
録音、音響効果
助監督
制作担当
協力プロデューサー
ラインプロデューサー
アクション
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