ビル・ボイド
Bill_Holbrook
「非常警戒」「脱走兵物語」と同じくビル・ボイド主演映画で「波乗り越えて」「脱走兵物語」のハワード・ヒギンが監督したもの。原作脚色はヒギンとトム・バッキンガムとの共同担任で、エドワード・スナイダーが撮影した。助演者は「ハア・マン」「猫は這い寄る」のヘレン・トゥウェルヴトゥリーズ、沈黙映画時代のスターたりしウィリアム・ファーナム、「最後の一人」「海の復讐」のJ・ファーレル・マクドナルド、舞台劇から映画入りしたクラーク・ゲーブル、チャールズ・セロン、ウィリアム・ウォーリング、エドモンド・ブリーズ、アル・セント・ジョン、ウェード・ボトラー等である。
西部開拓を志すホルブルックとカメロンは打ち捨てられた幌馬車から赤ん坊を拾った。その子の両親は殺害されていたので2人はそこの遺骸を埋めたが、2人とも自分がその子の父になるといって争いを始めたが、ホルブルックは問答無益とばかり赤ん坊を抱いていった。カメロンは射殺しようとしたが、赤ん坊にもしものことがあっては大変と思ってやめた。年月が立ってホルブルックは牧畜業で成功し有力者となり、カメロンは井戸の持ち主として牧畜業者を相手の商売を始め、今では年頃の娘メリー・エレンの父となっている。砂漠で拾われた赤ん坊も立派に成人して鉱山技師になっているが、往時の喧嘩はそのままになって反目を続け、メリー・エレンも技師のビルに敵意を示した。カメロンが井戸を持っているのでビルの父は不便不利なのである晩家畜を井戸へ秘かに連れて行こうとした。カメロンは音を聞きつけた外へで出ると見知らぬ男に合った。その男はブレッドと名乗り馬の一頭くれるなら味方になろうと申し出た。おりから家畜の群れが現れたが同時に不思議な騎馬隊が駆けつけて家畜群を追いやった。メリー・エレンはその中にビルの姿を認め、彼がカメロンの家畜を略奪する心算なのではないかと邪推したがビルは父とカメロンとが果たし合いをしかねない形勢だったので事を未然に防いだのであった。その後カメロンの土地にタングステン鉱でるのを知ったビルは父に出資してカメロンと共同事業を始めることを勧めた。嫌がった父が承知してビルの指揮下に採鉱が行われることになった。彼とメリー・エレンとは親しくなりブレットは嫉妬の念を抑えかねた。その後掘採した鉱石が、町へ運ぶ途中で邪魔されたり、鉱山に爆発が怒ったりした。それがブレットの仕業であることを勘づいたビルは、彼を懲らしめて自白させ、シェリフに引き渡した。その後メリー・エレンとビルとは結婚することになったのは言うまでもなかろう。
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