チャン・チュンファン
母シウイン
1983年第20回金馬奨最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞を受賞した、台湾ニューシネマ初期を代表する傑作。未婚の母シウインは息子アジャの将来のためにターシュンと結婚。やがてシウインとターシュンの間に子供が二人生まれ、アジャは不良になる。共に映画製作をしていたチェン・クンホウ監督とホウ・シャオシェンが1982年に台湾四大紙のひとつ『聯合報』の文芸欄に掲載されたチュウ・ティエンウェンの短編小説に目をつけ、ふたりが設立した映画製作会社最初の作品の原作として採用。チュウ・ティエンウェンは「風櫃の少年」以降ホウ・シャオシェン監督作品の脚本を手がけている。日本では特集『台湾巨匠傑作選2023』にて劇場初公開。
1960年代、台湾北部の街・淡水。未婚の母シウインは5歳の息子アジャの将来を思い、年の離れた外省人の公務員ビー・ターシュンと見合いし結婚。ターシュンはアジャを実の息子のようにかわいがった。やがてシウインとターシュンは男の子を2人授かる。元々やんちゃだったアジャは中学に上がる頃には悪友たちとともに連日問題を起こす不良になっていた。どんなにひどいいたずらをしてもターシュンはアジャのことを庇ったが、ある日アジャの不注意から弟を命の危機にさらし、さらに追い打ちをかけるように喧嘩騒ぎを起こしてしまい、ついにターシュンを怒らせる。アジャはターシュンに取り返しのつかない言葉を浴びせ、ターシュンの優しさに恩義を感じていたシウインはひどく傷つき、苦悩の末にシウインは自殺を図る……。
母シウイン
父ビー・ターシュン
アジャ(幼年)
アジャ(小学生)
アジャ(中学生)
アジャ(成年)
監督、撮影
脚本、原作
脚本、プロデューサー
脚本
脚本
エグゼクティブプロデューサー
音楽
編集
プロデューサー
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