監督、撮影、音楽、構成、制作
映画「ラストエンペラー」で知られる中国最後の王朝、清帝国を築いた満洲族が信仰した満洲シャーマニズムの深淵を探求するドキュメンタリー。天と人をつなぎ、霊性を重んじる満洲サマン(シャーマン)の世界と満州語が滅びようとしている今、「ロスト マンチュリア サマン」の金大偉監督が再び中国東北を訪ね、残存する最後のサマン儀式を巡る。人間のアイデンティティを尊重し、民族の伝承や伝統を後世に伝える大切さを知る映画でもあり、また、サマン太鼓のリズムが人類の原点の記憶を呼び覚ます音楽ロードムービーともなっている。
ストーリー
中国史上最も広大な領土を誇った最後の王朝である清帝国を築いた満洲族。その満州族の現在の人口は約1100万人。消滅の危機にある文化遺産の一つとも言われる満洲語をネイティブで話せる人は、もはや10数名となった。また彼らの信仰であるシャーマニズムの伝統、サマンの儀式や祭りも、限られた僅かな村に残るばかりとなった。そこでは、サマンたちが次世代へ繋ぐ祈りが行われている。満洲人の父と日本人の母を持ち、音楽家でもある監督自身がカメラを手に、失われゆく貴重な満洲文化の伝承に奮闘する人々の姿を追い求め、中国各地を旅する。壮大な自然、儀式でサマンが天に祈る姿、神聖な境界へと導く太鼓のリズム。皆が感謝に満ちる瞬間。生き生きとした神歌や踊り。受け継がれた精神を語る穏やかな表情も映し出す。満洲人の父と日本人の母を持ち、音楽家でもある監督自身がカメラを手に、失われゆく貴重な満洲文化の伝承に奮闘する人々の姿を追い求め、中国各地を旅する。壮大な自然、儀式でサマンが天に祈る姿、神聖な境界へと導く太鼓のリズム。皆が感謝に満ちる瞬間。生き生きとした神歌や踊り。受け継がれた精神を語る穏やかな表情も映し出す。そのサマン太鼓の響きが人類の原点にある記憶を呼び覚ましてくれる。
スタッフ
撮影、写真
山本桃子
音楽協力
Hagi
音楽協力
岩崎裕和
音楽協力
韓蕭寒
音楽協力
立岩潤三
編集
菅井康博
編集協力(一部)
海老根秀之
長白山写真提供
佐藤憲一
特別顧問
能澤壽彦
制作顧問
易穆察
制作顧問
乃昌
特別顧問
七沢賢治
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 2023年
- 製作国
- 日本=中国
- 配給
- TAII Project
- 初公開日
- 2023年7月21日
- 上映時間
- 117分
- 製作会社
- 「天空のサマン」映画制作実行委員会(企画/制作: TAII Project)
[c]キネマ旬報社