ジョン・ヴォイト
Manny
機関士ぬきで暴走する4連ディーゼルに乗り合わせた脱獄囚2人と女性乗務員の焦繰と彼らを取りまく人々との葛藤のドラマ。製作はメナハム・ゴランとヨラム・グローバス。エグゼクティヴ・プロデューサーはロバート・A・ゴールドストン。66年に黒澤明が企画・脚本化したものを基に「マリアの恋人」のアンドレイ・コンチャロフスキーが監督、ドルジェ・ミリセヴィック、ポール・ジンデル、エドワード・バンカーが脚本を担当。撮影はアラン・ヒューム、音楽はトレヴァー・ジョーンズ、編集はヘンリー・リチャードソン、プロダクション・デザイナーはスティーヴ・マーシュが担当。出演はジョン・ヴォイト、エリック・ロバーツ、レベッカ・デモーネイほか。
真冬のアラスカ、ストーンヘヴンの重犯罪者刑務所。ランキン所長(ジョン・P・ライアン)の怒りを買って3年間も独房に入れられていたマニー(ジョン・ヴォイト)が訴訟に勝ち、独房を出ることになり、所内は騒然となっていた。15歳の娘をレイプした罪で服役中の若者バック(エリック・ロバーツ)は、大はしゃぎで、独房を生き抜いてきたマニーを英雄のようにあがめている。刑務所内のボクシング大会で、ランキンが放った殺し屋に危うく刺されそうになるマニー。マニーのランキンに対する憎しみはつのった。最大の復讐は脱獄することだと悟った彼は、洗濯物集めの役をしているバックの協力で見事脱獄に成功する。しかし、バックも同行したいと訴え出し、予想に反して脱獄の旅は2人共にということになった。吹雪・原野をどこまでも歩き、やがて鉄道の操車場に辿り着いた。そこで巨大な4連ディーゼルを見つけたマニーは引きよせられるかのように、その列車に乗り込んだ。が、発車と同時に、先頭の機関車では初老の機関士が心臓発作で車外に転落し、機関車は運転手のいないまま、速力をあげ出した。操車場からの知らせで、鉄道管制指令室はあわてふためき、バーストウ主任(カイル・T・ヘフナー)は頭をかかえた。そんな状態にあるとは知らないマニーとバックは、別の貨物列車に突っこんだ衝撃で、はじめてことの重大さに気づいた。指令室にはマクドナルド局長(ケネス・マクミラン)も駈けつけ、事故を最小限にとどめるため、周囲に指示を与えた、そんな頃、うたたねしていた間にこんな事態に陥って驚く女性乗務員サラ(レベッカ・デモーネイ)が機関車から汽笛を発したので機関車に人間が乗っていることを知るマクドナルドら。鉄道に詳しいサラは、先頭の機関車が流線型で車体に通路がなく、運転席まで行くのは不可能だと、マニーらに語った。一方ヘリコプターでマニーの行方を追っていたランキンは、鉄道管制指令室に行き、暴走機関車に乗っているのがマニーらであることを確認した。バーストウたちは、手段を見つけることができなくていらだち、局長は人命を犠牲にしてまで機関車を側線に導き、脱線させることを命じた。自分の手でマニーを始末しようと、執念の鬼と化したランキンは、再びヘリに乗り機関車を追跡した。先頭の機関車に乗ろうとして果たせず戻って来たバックに「いくじなし」とののしるマニー。凶暴性をむき出しにするマニーに「あんたは動物よ」と叫ぶサラ。英雄だと思っていたマニーに失望するバック。やがてサラは、機関車が、指令室から見捨てられ古い側線に移されたことを告げた。その側線は行き止りとなっているのだ。マニーが連結器を伝わり、血まみれになって先頭の機関車に向かった。そこヘランキンがヘリから飛び乗って来た。マニーは一瞬早く消火器をつかむとその液でランキンを無抵抗にして捕えると車内のポールに手錠で結びつけた。マニーはバックとサラの乗る後方の機関車を結ぶ連結器をはずした。吹雪の中、先頭の機関車は行き止まりの線路を走っていった…。
Manny
Buck
Sara
Frank_Barstow
Ranken
Dave_Prince
Eddie
監督
脚本
脚本
脚本
原作
製作
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
アソシエイト・プロデューサー
字幕
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