リタ・モレノ
Lola
大都会の若者たちの生態を描いたサスペンス・ドラマ。ウィリアム・ローランドがA・B・ガスリー・ジュニアの助力で、イルマ・バークとともに書いたストーリを、モリス・リー・グリーンは脚色し、「暴力部落の対決」のリチャード・L・ベーアが監督した。撮影はモンロー・アスキンスの担当で、イースト・ロスアンゼルスでの夜間ロケがおも。音楽はデイビッド・ローズ。出演は、「王様と私」のリタ・モレノ、歌手で前出「アッシャー家の惨劇」のマーク・デーモンのほかはぜんぶ舞台からの新人ばかり。
都会のジャングルには、いくつかの不良グループがある。彼らは、人種的偏見から、人種ごとにグループをつくっていた。ハイ・スクールでも人種差別があり、また麻薬が多量に売買された。――少年犯罪部のバーク部長は最年少警官2人を高校に潜入させた。1人はメキシコ人と黒人の混血フランク(マーク・デーモン)で、1人は白人のドンである。フランクは混血のゆえにメキシコ人グループにも黒人のグループにも入れてもらえなかった。英人とメキシコ人の混血で女子学生のローラ(リタ・モレノ)に近づこうとした。が、彼女は白人のジミイが好きで、彼とひそかにデイトした。ジミイはハーフとの関係を知られたくなかったのだ。――ドンはその腕っぷしのゆえにバックの率いる白人ギャング団に入ることができた。その麻薬パーティでジミイはバックに殺された。裏切りのゆえにである。ローラの兄、メキシコ・ギャング団のマニュエルが犯人として逮捕された。彼のお守りをバックが死体のそばに捨てたからだ。ローラは恋人と兄のために、バックが真犯人であることの証拠を探し始めた。ローラは妊娠していた。彼女はバックに近づいた。相手も応じた。自分の情婦が黒人との混血だと知ったばかりなので情婦のいやがらせが目的だった。ギャングどもの乱痴気騒ぎの中で、麻薬密売人を探っていたドンが警官であることを知られた。大乱闘になった。フランクが助けにきた。が、その時、バーク部長が部下を連れてかけつけてきた。バックに捨てられた情婦が知らせたのだ。麻薬密売の証拠が手に入った。またローラの証言で、バックは殺人犯として捕まった。ギャング団はくずれ去った。――ローラはフランクの愛を受けいれた。フランクはやがて生まれる子供を自分の子として可愛がるつもりだった。
Lola
Frank
Lt._Brooks
Papa
Rudy
Muscles
Buck
Don
Manuel
Jimmy
監督
脚本
脚本協力
原作、製作
原作
製作総指揮
撮影
音楽
音楽
美術
編集
セット
セット
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