監督
70年代初頭から50年以上にわたって活動する米国の実験映画作家ジェイムズ・ベニングが、20州近く旅して撮影した216の列車の中から、43のショットを並べた作品。フレームの片方から来た列車が反対側を走り抜けるまでをワンショットとして構成した。その中には、数両で終わるものもあれば、11分に及ぶものまであり、鉄道敷設の歴史と重なるアメリカ開拓の歴史に想いを馳せることができる。特集上映『ジェイムズ・ベニング2023 アメリカ/時間/風景』にて上映。
ストーリー
“Rail Road”の頭文字をタイトルに並べた本作は、「キャスティング・ア・グランス」の撮影の行き帰りなど、ベニングが20州近くを旅して216本の列車を撮影し、その中から43本のショットを並べた作品だ。一つのショットの長さは、列車がフレームの片方から、もう片方まで走り抜けるまでとし、中には数両で終わるものもあれば、11分に及ぶものまである。アメリカの開拓の歴史は、鉄道敷設の歴史でもあるが、今では列車が運ぶのは人ではなく物である。ここでも撮影された列車の大半は貨物列車だ。映画の後半、カリフォルニア州ネルソンの稲作地では、ウディ・ガスリーの「我が祖国(This Land Is Your Land)」が流れる。
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作品データ
- 原題
- RR
- 製作年
- 2007年
- 製作国
- アメリカ=ドイツ
- 配給
- (主催:コピアポアフィルム=ダゲレオ出版)
- 初公開日
- 2023年10月7日
- 上映時間
- 110分
[c]キネマ旬報社