ベトナム戦争で使われた枯葉剤の影響で結合双生児として生まれ、日本の医師らの分離手術を受けたグエン・ドクさんの現在の姿を捉えたドキュメンタリー。日本とベトナムの友好の絆を象徴するドクさんの軌跡を辿る。2023年の日越外交関係樹立50周年と分離手術から35周年を記念して制作。監督はこれまで5大陸33カ国以上を旅し、ドキュメンタリーを制作してきた川畑耕平。
ストーリー
日本で「ベトちゃんドクちゃん」の愛称で呼ばれた双子の弟ドクさんは、2024年2月25日で43歳を迎えた。結婚18年目を迎える妻トゥエンさん、双子の我が子フジくんとサクラちゃん、そして自宅で介護をしている義母と共に、一家の唯一の稼ぎ手として暮らしている。ドクさん自身は、今でも深刻な健康問題を抱えて入退院を繰り返している。だがドクさんは、命を弟に託して逝った兄のことを片時も忘れず、平和のメッセンジャーとしての使命を胸に、今日も力強く生きている。