リンダ・パール
Anne_Macarino
恋人との幸せな毎日をおくっていた1人の女性が、ある日突然、思いもかけない罠に気がつき、大切な子供を奪われそうになるという赤ん坊の売買を扱ったサスペンス映画。製作総指揮はジム・グリーン、製作はミルトン・スパーリング、監督はTV「刑事コジャック」などを手がけたロバート・デイ。エリザベス・クリストマンの原作を基にアンドリュー・ピーター・マリンが脚色。撮影はリチャード・C・グルーナー、音楽はリチャード・ベリスとジョージ・ウィルキンズが各々担当。出演はリンダ・パール、デシ・アルナズ、ビル・ビクスビー、デイヴィッド・ドイル、トム・ボスレーなど。
サンフランシスコの大学に通う女学生アン(リンダ・パール)が、同じ学校に通う貧しい医学生スティーブ(デシ・アルナズ)と知り合ったのは、D・H・ロレンスの講義の最中だった。彼は強引にアンを食事に誘い、それ以来、数度デートに誘った。スティーブとの交際で、すっかり活気づいたアンは、自分が妊娠したことを知った。まだ生活していく自信のないスティーブは、2人の赤ん坊を養子に出そうともちかけた。気乗りしないアンだったが、仕方なく承諾し、学生寮を離れアパートに単身移った。スティーブは、遠く離れたところでバイトに専念していた。その頃隣の部屋に住むやはり腹の大きい女性から、フリーモント(ビル・ビクスビー)に、産む予定の赤ん坊を5千ドルの報酬で養子に出す予定だということを聞いてアンはショックを受けた。フリーモントは、前からスティーブと交流があり、赤ん坊を養子に出すことで何かと面倒をみてきた人物だ。スティーブがもともと、お金と引きかえに子供を生ませるためにアンに近づいてきたことをアンは今、悟ったのだった。しかも、そのフリーモントが契約したイタリア人の夫妻は、今までアンに親切にしていたカルミノ(デイヴィッド・ドイル)とその妻だった。やがて、男の子を出産したアンは、しかし夫妻には断固として渡そうとはしなかつた。数日が過ぎ、アンが病院で検査を受けている時、げっそりとやつれたスティーブが現われ、自分が本当にアンを愛していたことに気づき、もう一度やり直したいと思っていると彼女に告げるのだった。
Anne_Macarino
Steve_Aletti
Freemont
Mr._Carmino
Dr._Brantford
監督
脚本
原作
製作
製作総指揮
撮影
音楽
音楽
字幕
[c]キネマ旬報社