クリス・メイクピース
Clifford
不良グループが勢力を張るハイスクールにナイーブな15歳の少年が転校してきたことで起こる騒動を笑いと涙で描く青春映画。製作はドン・デヴリン、監督はトニー・ビル、脚本はアラン・オームズビー、撮影はマイケル・マーギュリース、音楽はデイブ・グルーシンが各々担当。出演はクリス・メイクピース、アダム・ボールドウィン、マット・ディロン、ルース・ゴードン、マーティン・マル、ジョン・ハウスマン、クリス・リチャード・ネルソンなど。
クリフォード(クリス・メイクピース)は15歳のナイーブな少年。母親を自動車事故で失っているが、豪華ホテルの支配人を務める父親ピーチ(マーティン・マル)と変り者のおばあさん(ルース・ゴードン)と何不自山なく暮らしている。そしてホテルの従業員たちは皆彼の友だちだ。新学期がはじまりダウンタウンの公立ハイスクールに転校したクリフォードは、以前とは異なる学校の様子に驚いた。転校生のクリフォードは、早速、ムーディー(マット・ディロン)をリーダーとする不良グループにニラまれることになり、放課後トイレに引っぱりこまれた。喧嘩は苦手なクリフォードは、何とかその場からは逃げのびるが翌日から毎日、ムーディたちからイヤガラセを受けるハメになる。クラスの仲間は誰も助けようとしなかったが、更衣室のロッカーに閉じこめられた時、リンダマン(アダム・ボールドウィン)に助けられる。彼は2メートル近い無口な大男で、女教師をレイプしたとか、子供を殺害したとかいろいろな噂のある不気味な存在だった。ある日、ムーディたちに襲われたクリフォードは、再びリンダマンに助けられるが、彼は「もう助けるのはこれっきりだ」と言ってその場を去った。以後リンダマンの事が気になって仕方がないクリフォードは、彼を尾行した。途中気づかれはしたが、人なつこいクリフォードの態度にリンダマンも参り、すべてをうちあけた。1年前、父親の留守中に銃で遊んでいた弟が誤って発砲し、その弟の死体を発見して以来、自分の殻に閉じこもってしまったというのだ。クリフォードに心を開き出したリンダマンは、彼に自分の宝であるオートバイを見せ2人の友情は深まっていった。そんなある日、ホテルの屋上に住むクリフォードを訪ねたリンダマンが、お金を貸して欲しいといって、去って行ったきり、そのまま消息を絶った。再びムーディーたちに狙われたクリフォードは、いつの間にか戻ってきたリンダマンに助けられるが、今度は、ムーディーと1対1で決闘することになった。リンダマンの声援でムーディーの鼻を狙ったクリフォードは見事彼を倒し、晴々とした表情でクラスの仲間たちの前に立つのだった。
Clifford
Linderman
Moody
Gramma
Mr._Peache
Dobbs
Griffith
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