監督
かつて絶滅寸前まで追い込まれた国の特別天然記念物・タンチョウを呼び戻す活動を続ける14人の農民たちに密着したドキュメンタリー。札幌近郊の長沼町にタンチョウが再び飛来し、ヒナを誕生させるまでに至った軌跡を四季折々の美しい田園風景を交えて映し出す。2020年6月に北海道エリアで放送され、第62回科学技術映像祭 内閣総理大臣賞などを受賞した『たづ鳴きの里』を基に、追加撮影された映像などを紡いで完成させた劇場版。ナレーションをNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の上白石萌音が担当。監督は数々のTVドキュメンタリーを手がけてきた沼田博光。北海道テレビ放送開局55周年記念作品。2023年1月19日より北海道先行公開。
ストーリー
北海道・札幌近郊の長沼町。農家は鳥に手を焼いていた。撒いた種はほじくる。新芽が出ればバリカンで刈ったように食べつくす。張ったばかりのビニールハウスに糞をかける……。そんな農民たちが地元に鳥を呼ぶと言い出した。それも絶滅危惧種のタンチョウ。北海道東部にごくわずかしか生息していない希少種が大都市札幌の近郊にある農村に来るはずもない。それでも14人の農民が集まり、タンチョウの棲み家づくりが始まった。治水対策で人工的に作られた遊水地をタンチョウが住める環境に作りかえるのだ。当初は町民からも笑われたというが、やがてタンチョウが生息できる“湿地”が回復。ところが、やって来るのは予期せぬ訪問者ばかり。大量の渡り鳥、獰猛な外来種、そしてカメラを抱えた人間たち……。次々とトラブルが発生するなか、果たしてタンチョウは訪れるのだろうか……。
スタッフ
ナレーター
上白石萌音
撮影
小山康範
撮影
石田優行
音楽
中村幸代
編集
上田佑樹
統括プロデューサー
坂本英樹
プロデューサー
四宮康雅
プロデューサー
堀江克則
宣伝プロデューサー
泉谷裕
音楽制作