オーソン・ウェルズ
Macbeth
シェイクスピアの悲劇『マクベス』の2度目の映画化1948年作品で、「ジェーン・エア」に主演してわが国に紹介されたオーソン・ウェルズが製作監督主演し、彼が年少の頃書いた台本（マーキュリー本）に基づいて演出したもの。撮影はジョン・ラッセル、作曲はジャック・イベールの担当。ウェルズをめぐる俳優たちは、ラジオ声優のジャネット・ノーラン、「わが谷は緑なりき」のロディ・マクドウォル、「邪魔者は殺せ」のダン・オハーリー、エドガー・バリア、アースキン・サンフォード、それにウェルズの娘クリストファーらである。
ストーリー
3人の魔女の予言を信じ、野望に燃えるマクベス（オーソン・ウェルズ）は、妻（ジャネット・ノーラン）にも唆されて、スコットランドの王ダンカンを殺し、王位を奪った。ダンカンの息子マルコム（ロディ・マクドウォル）と貴族のマクダフ（ダン・オハーリー）はイングランドへ逃れていった。しかしマクベスの後継者は、バンクォ将軍（エドガー・バリア）の息子であることも予言されていた。マクベスはこの予言が実現することを恐れ、バンクォを殺すが、息子フリアンスの方は逃してしまった。それからというもの、マクベス夫妻はバンクォの亡霊に神経をさいなまれてしまった。マクダフに気を付けよと魔女に警告されたマクベスは、彼が逃げ去ってしまっていることを知り、マクダフ夫人とその息子を死刑に処した。一方マクベス夫人はこうした度重なる事件に心も乱れ、自殺した。マクダフとマルコムはマクベスに立ち向かうべく軍隊を引き連れてスコットランドに攻め寄せてきた。バーナム森がダンシネン城までこない限りはマクベスは安全であるという予言によって、バーナム森の枝を楯にしたその軍隊はマクベス勢を圧倒した。だがマクベスは女から生まれたものは誰も傷つけることができないという魔女の予言を聞いて、恐れずに戦場でマクダフと相対した。しかし彼はマクダフが早産で母が死んでから生まれたということを聞き、勇気を失い斬り伏せられた。そしてマルコムはスコットランドの王位についた。
キャスト
ジャネット・ノーラン
Lady_Macbeth
ダン・オハーリー
Macduff
ロディ・マクドウォール
Malcolm
エドガー・バリア
Banquo
アラン・ネイピア
A_ Holy_Father
アースキン・サンフォード
Duncan
ジョン・ディアクス
Ross
キーヌ・カーティス
Lennox
Peggy Webber
Lady_Macduff
ライオネル・ブラーム
Siward
Archie Heugly
Young_Siward
Jerry Farber
Fleance
クリストファー・ウェルズ
Macduff_Child
モーガン・ファーレイ
Doctor
ルリーン・タトル
Gentlewaman
Brainerd Duffield
First_Murderer
ウィリアム・アランド
Second_Muderer
スタッフ
監督、製作
オーソン・ウェルズ
原作
ウィリアム・シェイクスピア
指揮
Efrem Kurtz
撮影
ジョン・Ｌ・ラッセル
音楽
ジャック・イベール
美術
Fred Ritter
編集
Louis Lindsay
録音
ジョン・マッカーシー
録音
Garry Harris
アソシエイト・プロデューサー
リチャード・ウィルソン
台詞
ウィリアム・アランド
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- Macbeth
- 製作年
- 1948年
- 製作国
- アメリカ
- 配給
- リパブリック日本支社＝NCC
- 初公開日
- 1952年3月6日
- 製作会社
- リパブリック映画
[c]キネマ旬報社
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