マスカレード 甘い罠
マスカレード 甘い罠
3.1

マスカレード 甘い罠

1988年5月21日公開
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つきぬ野望を果たすために、愛さえも犠牲にして生きる非情な若者の姿を描く。監督はボブ・スウェイム、製作はマイケル・レヴィ、脚本はディック・ウルフ、撮影はデイヴィッド・ワトキン、音楽はジョン・バリー。出演はロブ・ロウ、メグ・ティリー、キム・キャトラルほか。

ストーリー

アメリカのハンプトン・アイランドに若きヨット・マンのティム・ウェイラン(ロブ・ロウ)が、レースコーチとして雇われてやってきた。自分が担当するヨット、オブセッション号のオーナー夫人ブルック・モリソン(キム・キャトラル)と知り合うとすぐに関係を結ぶティム。彼は、それから数日して、パーティでオリヴィア・ローレンス(メグ・ティリー)と出会う。数カ月前に母が死んだため莫大な遺産を受け継いだ彼女に、ティムは言葉巧みに接近、デートを重ねる。その頃、オリヴィアは母の最後の夫であるトニー・ゲイトワース(ジョン・グローヴァー)の怠惰な生活態度に嫌気がさしていた。週末にトニーが外泊するというので、オリヴィアはティムを自宅に誘う。週末の昼に海辺のスナックで2人の男が語り合っていた。それは意外なことにティムとトニーだった。周到な計画通りオリヴィアに接近したティム。それはオリヴィアの財産を狙ったトニーとの陰謀だった。週末にオリヴィアを銃で殺す手順をトニーは、ティムに語る。週末の夜、激しく愛し合い深い眠りにおちたティムとオリヴィア。2人がいる部屋に突然、トニーが入って来て、ティムと揉み合いになった。次の瞬間、ティムは計画とは違った行動に出て、トニーを射殺。自分が襲われたので殺したことにするからと言うオリヴィアを残して、ティムはブルックの所に行き、時計の針をもどしてアリバイ工作をする。幼馴染みで、オリヴィアを愛していた警察官のマイク・マクギル(ダグ・サヴァント)は、彼女の部屋でワイングラスを見つけた。ある日、マイクをトニーの恋人のアン(ダナ・デラニー)が訪ねてきて、海辺のスナックでトニーと若い男が口論していたという事実をつきつけてきた。その頃、一途にティムを愛していたオリヴィアは、彼と結婚。財産は子供に継がれると遺書を書き直させてしばらくして、彼女は妊娠する。その事実を知ったティムは、マイクに急いで会う。マイクも、実はティムやトニーと一緒にオリヴィアを殺そうとしていたのだ。交通事故を装って彼女を殺そうとしても果たせぬティムに、トニーはヨットごと爆発させてオリヴィアを殺すという新たな計画を語る。そんなある日、帰宅したティムはオリヴィアがヨットに行ったことを知る。車をとばし、オリヴィアを呼び戻そうと慌ててティムがヨットに足を踏み入れた瞬間、ヨットは爆発、彼は死んだ。港の事務所で、マイクに慰められるオリヴィアの目に飛び込んできたのは、彼とティムが、かつてヨットレースで優勝した際の記亊。とっさにマイクが犯人と直感したオリヴィアは、泣きながら彼を問い詰め、窓から突き落としてしまうのだった。

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作品データ

原題
Masquerade
製作年
1987年
製作国
アメリカ
配給
MGM映画=UIP
初公開日
1988年5月21日
製作会社
マイケル・レヴィ・エンターテイメントプロ作品


[c]キネマ旬報社