監督
「三池~終わらない炭鉱(やま)の物語」の熊谷博子が、ハンセン病の元患者に密着したドキュメンタリー。瀬戸内海にある国立ハンセン病療養所、長島愛生園。ここで約80年生きてきた宮崎かづゑさんは、次々と新しいことに挑戦し、84歳で初の著作を出版する。ナレーションを「朝日のあたる家」の斉藤とも子が務めている。
ストーリー
瀬戸内海にある国立ハンセン病療養所、長島愛生園。宮崎かづゑさんは10歳で入所してから約80年、ずっとこの島で生きてきた。病気の影響で手の指や足を切断、視力もほとんど残っていない。それでも、買い物や料理など周囲の手を借りながらも自分で行う。“本当の患者の感情、飾っていない患者生活を残したいんです”と力強く語るかづゑさん。患者同士のいじめに遭い、つらかった子ども時代。家族の愛情と、たくさんの愛読書が、絶望の淵から引き上げてくれた。そして、夫の孝行さんと出会い、海沿いの夫婦寮で自然と共に暮らしてきた。かづゑさんはいつも新しいことに挑戦している。そしてどこか可愛いらしい。76歳でパソコンを覚え、84歳になって初の著作『長い道』を出版。類まれな表現力で日常を瑞々しく綴り、版を重ねている。90歳も半ばになったかづゑさんは言う。“できるんよ、やろうと思えば”。
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ニュース
作品データ
- 製作年
- 2023年
- 製作国
- 日本
- 配給
- オフィス熊谷(配給協力:ポレポレ東中野)
- 初公開日
- 2024年3月2日
- 上映時間
- 119分
- 製作会社
- オフィス熊谷
[c]キネマ旬報社