性加害で逮捕され韓国芸能界を震撼させたあるK-POPスターの熱狂的なファンだったオ・セヨン監督によるドキュメンタリー。応援に全力を注いできたスターが犯罪者になった苦悩と向き合い、様々な立場のファンたちの声を直接聞き、その社会的意味を定義する。原題の성덕(ソンドク)とは“成功したオタク”を意味し、自分の好きな分野で成功した人や、好きな歌手や俳優に会ったファンなどを指す。応援するK-POPスターに認知されテレビ共演もしたこともあり“成功したオタク”だったオ・セヨン監督が、その意味の新たな定義を試みる。
ストーリー
あるK-POPスターの熱狂的ファンのオ・セヨンは、ファンとして覚えてもらっており、テレビ共演までした、いわゆる“成功したオタク”だった。しかしそのスターがある日性加害により逮捕され、犯罪者のファンとなってしまった彼女は受け入れがたい現実に苦悩し、様々な感情が入り乱れた。そして、同様の経験をした友人たちのことを思った。信頼し応援していたからこそ許せないと言う人もいれば、最後まで寄り添うべきだと言う人もいる。応援していた人が犯罪者になってもファンであり続けることができるのか、それともファンを辞めるべきか。彼を応援していた自分も加害者ではないか。彼を思い過ごした幸せな時間まで否定しなければならないのか。全力でそのスターを応援してきたオ・セヨンが、過去を振り返りショックと向き合うと共に、様々なファンの声を直接聞き、その社会的意味を新たに定義する。