フィシスの波文
3.9

フィシスの波文

2024年4月6日公開、85分
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太古から現代までに生まれた“文様”の多様な世界を追ったドキュメンタリー。京都『唐長』に400年引き継がれてきた唐紙文様を起点に、1万年前のイタリアの岩壁に描かれた線刻、古代ローマのモザイク、アイヌ文様、現代アーティストの表現など、時空を超えて今に息づく文様に迫る。監督は「幸福は日々の中に。」の茂木綾子。イギリスの前衛音楽家、フレッド・フリスが音楽を担当。2023年12月、東京ドキュメンタリー映画祭2023にて特別先行上映。

ストーリー

和紙に文様を手摺りする唐紙を継承してきた京都の工房『唐長』は、創業400年を迎えた。植物文、雲や星を表す天象文、渦巻きや波文などが刻まれた江戸時代の板木に、泥絵具や雲母を載せ、和紙に文様を写してゆく。息をのむような唐紙の美しさは、その反復によって生み出される……。あるがままの自然のかたち、動き、リズム、色合い。古の人々の視線と重なるかのように、文様とその源となった自然の様をカメラが捉える。人はなぜ文様を描くのか。そこにどのような感性や想いが表されているのか。葵祭や祇園祭などの祭礼、寺社や茶事の空間に息づく文様。1万年余り前にイタリアの岩壁に描かれた線刻。古代ローマの聖堂を飾るモザイク。北海道のアイヌの暮らしに受け継がれている文様。文様に導かれるように、時空を超えてその旅は繋がってゆく……。

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作品データ

製作年
2023年
製作国
日本
配給
SASSO CO.,LTD.
初公開日
2024年4月6日
上映時間
85分
製作会社
SASSO CO.,LTD.(企画:SASSO CO.,LTD.)


[c]キネマ旬報社