ベイジル・ラスボーン
Lodac
日本には初登場するバート・I・ゴードンのSF映画である。ゴードンの原作をバーナード・C・ショーエンフェルドが脚色し、ゴードンが製作・監督を担当している。撮影は「戦場(1949)」でアカデミー賞を受けたポール・C・ヴォーゲル。音楽はリチャード・マーコウィッツ。出演者はバジル・ラスボーン、ゲイリー・ロックウッド、アン・ヘルム、エステル・ウインウッドなど。
今を去る1500年ほど昔の英国、まだ魔法つかいが活躍していた時代。お人よしの女魔法つかいシビル(エステル・ウインウッド)に育てられた若者ジョージ(ゲイリー・ロックウッド)は20才になり、近くの城のヘレン姫(アン・ヘルム)を恋するようになった。しかし、ヘレン姫は魔法つかいローダックにさらわれてしまった。傷心の王の姫を助けた者には姫を嫁にやるという言葉に、ジョージはヘレン姫救出を決意するがローダックの魔法の恐ろしさを知っているシビルは許さなかった。ジョージは隙を見て魔法の剣とよろいに身を固めて、石にされていた7人の騎士を人間に戻して引きつれ、魔法の白馬に乗って出発した。ところが、王の1の家来であるブラントン卿(ライアム・サリヴァン)が一行に加わった。彼はヘレン姫と王位を狙ってローダックとしめし合わせていたのである。7人はローダックのかけた7つの呪いを次々に突破して行ったが、その度に1人づつ命を失ってもいった。そうして進んで行く中に辺りはひどい暑さになった。ローダックから取りあげた魔法の指輪でブラントン卿ひとりは平気だった。魔法の鏡でジョージたちの様子を見ながら、シビルは心配でならなかった。今ひとりだけになったジョージは魔法の剣の力を借り命がけでローダックの城へ入った。相手はローダックとブラントン卿の2人。しかし、ローダックはブラントン卿から指輪を取り返して殺し、ジョージに迫って来た。口から火を吹いて、おそいかかる竜の前でジョージの最後が近づいて来た時、シビルが駆けつけ、隙を見てローダックから指輪を奪い取ってジョージに力を与えた。ジョージは竜とローダックを亡ぼしヘレン姫救出に成功した。
Lodac
Sibil
George
Princess
Sir Branton
Sir Patrick
監督、製作、特殊効果
脚本
撮影
音楽
美術
編集
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