ナタリー・リシャール
Ninon
夏のパリを舞台に3人の女性が自分の人生を見つめなおす冒険を軽やかに描いたミュージカル・コメディ。ヌーヴェル・ヴァーグの旗手ジャック・リヴェット監督の魔術が光る。原題は「高い・低い・傷つきやすい」の意味で荷物に貼られる「こわれもの注意」の断り書きのこと。不良少女ニノン、5年間の昏睡状態から目覚めたルイーズ、「本当の母親」を探しているイダ。3人のヒロインが図書館へ、公園へ、クラブへと動き回り、ある時はローラースケートで滑り、歌い、生き生きと舞う。脚本には、主演女優のマリアンヌ・ドニクール、ナタリー・リシャール、ローランス・コートも参加。クラブの歌手役でシャンソン歌手のエンゾ・エンゾ、そして「修道女」以来20年ぶりのリヴェット映画となるアンナ・カリーナが特別出演。ジャック・リヴェット本人もローランス・コートに話しかける謎の老人を演じている。
7月、真夏のパリ。ゆすりで暮らしていたニノン(ナタリー・リシャール)は、バーで相棒(アラン・リグー)がだまし取ろうとした分け前をぶん奪り、ダンスフロアで見知らぬ男と踊っていたが、はずみで相手を刺してしまう。現場を逃げ出したニノンは、足を洗ってバイク宅配便に転職する。ルイーズ(マリアンヌ・ドニクール)は5年前の事故で昏睡状態から覚めたばかり。資本家の父(ラズロ・サボ)に電話をすると、パリの叔母の家が彼女に遺されたと知り、移り住む。イダ(ロランス・コート)は装飾美術博物館図書室の司書。自分が養子だと思い込み、歌声を手掛かりに母親探しをしている。境遇の異なる3人は、それぞれが舞台美術家のロラン(アンドレ・マルコン)と出会い、秘密のカギを握られる。
Ninon
Louise
Ida
Sarah
Roland
La chanteuse
監督、脚本
脚本
脚本
脚本
脚本、台詞
脚本、台詞
製作
撮影
音楽
美術
編集
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