第二次世界大戦終戦間際のデンマークで、敵国のドイツからの難民に救いの手を差し伸べたある家族の実話にインスパイアされたヒューマンドラマ。ナチス・ドイツの占領下にあったデンマークの市民大学学長ヤコブは、ドイツ軍司令官からドイツの難民を学校に受け入れろと命じられて葛藤する。監督・脚本は、「バーバラと心の巨人」のアンダース・ウォルター。出演は、「アクアマン 失われた王国」のピルー・アスベック、ラッセ・ピーター・ラーセン、「潜水艦クルスクの生存者たち」のカトリーヌ・グライス=ローゼンタール。デンマーク・アカデミー賞(ロバート賞)観客賞を含む5部門ノミネート、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭国際コンペティション部門選出。
ストーリー
1945年4月、ナチス・ドイツの占領下にあったデンマーク。市民大学の学長ヤコブ(ピルー・アスベック)は現地のドイツ軍司令官からドイツを逃れた大勢の難民を学校に受け入れろと命令される。想定をはるかに超える500人以上の難民を体育館に収容するが、多くの子どもを含む難民が飢餓と感染症の蔓延により、命を落としていた。その苦境を見かねたヤコブと妻のリス(カトリーヌ・グライス=ローゼンタール)は救いの手を差し伸べるが、それは同胞たちから裏切り者と扱われかねない行為だった。12歳の息子もドイツ難民の少女と交流を持ちつつあったが、彼女が感染症にかかってしまう。友だちを救うか、祖国に従うか、苦渋の決断を迫られた家族は……。