ジャンヌ・モロー
Sarah Dedieu
2017年に逝去したフランスの名優、ジャンヌ・モローの監督デビュー作。映画業界に生きる4人の女優たちの欲望、葛藤、そして連帯を鮮やかに描き、モロー自身の半生を彷彿とさせる。女優の一人サラ役をモロー自身が演じたほか、ラウラ役をイタリアのネオレアリズモ時代に名声を得たルチア・ボゼー、ジュリエンヌを「パリの灯は遠く」(76)でモローと共演しているフランシーヌ・ラセット、キャロリーヌを、ジャック・ロジェ監督の「トルテュ島の遭難者たち」(76)のキャロリーヌ・カルティエが演じている。また「ヒトラー ~最期の12日間」などのドイツの名優ブルーノ・ガンツも出演。また、タンゴを革新した作曲家アストル・ピアソラが音楽を担当した。女性たちの姿をありのままにいきいきと描いたモローの監督作に光をあてる特集「映画作家 ジャンヌ・モロー」(2024年10月11日~/新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか)にて劇場初公開。「思春期」(79)「リリアン・ギッシュの肖像」(83)とともに上映。
40歳を目前に控えた女優のサラは、16年来の親友のローラと、二人の若い女性、ジュリエンヌとキャロリーヌをプロヴァンスの別荘に招待した。まぶしい太陽とおいしい食事を楽しむ女性たち。だが、彼女たちはそれぞれ人生の重大な岐路に立っていた。サラは長年のパートナーだった監督との交際が終わりを告げていた。ローラは妊娠中だが、夫は他の女性と浮気をしている。キャロリーヌは不運なトラブルを抱え、ジュリエンヌはアメリカ人俳優に追いかけられていた……。
Sarah Dedieu
Laura Retusa
Julienne Pasquier
Caroline
Heinrich Grun
Saint-Loup
監督、脚本
製作
共同製作
撮影
音楽
美術
編集
衣裳デザイン
録音
LUMIÈRE [c] 1976 FONDS JEANNE MOREAU POUR LE THÉÂTRE, LE CINÉMA ET L’ENFANCE. TOUS DROITS RÉSERVÉS
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