エレオノール・クラーワイン
Anne Weber
「年下の人」「サガン 悲しみよこんにちは」などのフランスのベテラン女性監督ディアーヌ・キュリスが、1977年に発表した長編デビュー作。自身の少女時代の体験をもとに、映画づくりの経験が全くないなかで作り上げた。両親の離婚によって母親と暮らす10代の姉妹の日常風景を時にコミカルに、時に切なく描き出す。フランソワ・トリュフォー監督の「大人は判ってくれない」の少女版とも評される。2024年12月13日より4K修復版にて日本劇場初公開。
1963年、夏休みの終わり、アンヌ(エレオノール・クラーワイン)は姉のフレデリック(オディール・ミシェル)とボーイフレンドがビーチでいちゃついているのを横目に、一人海辺を去る。クリフ・リチャードの「リビング・ドール」がラジオから流れている。夏休み最終日、姉妹は駅で父親に見送られる。新学期初日、母親(アヌーク・フェルジャック)は彼女たちを学校へと送り出す。どうやらアンヌはクラス分けを心配している模様。二人は厳格な女子校リセ・ジュール・フェリー校に通っているのだ。ある日アンヌは姉とボーイフレンドのマルクの間で交わされた手紙を盗み見する。知ってか知らぬか姉はマルクからの手紙を親友のミュリエルに預かってもらうことにした。早速アンヌはクラスメートにはマルクが自分のボーイフレンドだと嘘をつく。最近友人たちはセックスについて興味津々で、とんでもない知識不足ながらも真面目に語り合うのだった。アンヌは授業もどこかうわの空でとにかく成績が悪く、美術の授業で描いた絵が下手だと先生にからかわれる始末。この頃のアンヌは生理が来るのを待ち遠しく思っている。それは女性としての成熟を意味するからだ。そのため、実際には生理が始まっていないのに、生理痛があるふりをして授業をさぼる。テストの課題は姉の答案を丸写しして提出するも、あっさりばれて0点に。それでもアンヌは小遣いが安いことや学校のみんなが履いているストッキングを母親が買ってくれないことに腹を立て、さらには集団でカンニングしたり自信のない教師への冷酷な仕打ちをしたりととにかく問題ごとばかりを引き起こし、ついに教頭を決定的に怒らせる。むしゃくしゃしているアンヌにも行動に出る時がやってきた。母親のストッキングをこっそり履いて、学校に呼び出しを受けていた友人とカフェに繰り出したのだ。しかし、そこで姉に遭遇し、今度は姉にカフェを追い出されてしまう。そして、とうとう母親にこのままでは寄宿学校送りと宣言されることになる。
Anne Weber
Frederique Weber
Madame Weber
Monsieur Weber
Philippe
Monsieur Cazeau
Muriel Cazeau
Pascale Carimil dite Charonne
監督、脚本、製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
衣裳デザイン
録音
録音
キャスティング