監督、撮影
統合失調症の症状が現れた姉と、彼女を精神科の受診から遠ざけた両親を、弟である監督自身が記録していくドキュメンタリー。
ストーリー
面倒見がよく、絵がうまくて優秀、両親の影響から医師を志し、医学部に進学した8歳ちがいの姉が、1983年頃、事実とは思えないことを叫び出した。統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。その判断に疑問を感じた弟の藤野知明は、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れた。映像制作を学んだ藤野は、姉が発症したと思われる日から18年後の2001年から、帰省する度に家族の姿を記録しはじめる。一家そろっての外出や食卓の風景にカメラを向けながら両親の話に耳を傾け、姉に声をかけつづけるが、状況はますます悪化。両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり……。
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