「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」のビル・ポーラッド監督がオスカー俳優ケイシー・アフレックと組み、実在の兄弟デュオ、ドニー&ジョー・エマーソンの実話を映画化した人間ドラマ。10代の頃に制作した売れないアルバムが約30年の時を経て人気を博していることを知ったドニーは、目を背けてきた過去や感情と向き合うことになる。主人公のドニーをケイシー・アフレックが、ドニーの妻ナンシーを「(500)日のサマー」のズーイー・デシャネルが、青年期のドニーを「ワンダー 君は太陽」や「クワイエット・プレイス」シリーズなど子供時代から話題作に出演するノア・ジュプが演じる。2022年第79回ヴェネチア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門上映作品。
ストーリー
1979年、ワシントン州の田舎町。当時10代だったドニーは兄のジョーとデュオを結成し、父が息子たちのために自作したスタジオで数々の楽曲を生み出した。家族に支えられ、情熱を注ぎ込んで1枚のアルバム『Dreamin’Wild』を作るが、世間からは見向きもされず、夢に手が届くことはなかった。それから約30年後、思い描いていた夢からは程遠い人生を送っていたドニーは、ある日、自分たちのアルバムがコレクターにより発見され、埋もれた傑作として人気を博していることを知る。思いもよらない成功に家族は喜ぶが、ドニーは目を背けてきた過去や感情と向き合うことになり……。