コリーン・ムーア
Berenice_Summers
「霧の裏街」「想い叶うて」に続くコリーン・ムーア嬢主演映画で、ルイス・アレンブラウン氏作の小説に基づいてケーリー・ウイルソン氏が脚色を執筆し、「紅草紙」「恋愛保険」等と同じくミラード・ウイップ氏が監督したものである。ムーア嬢の相手役は新進のドナルド・リード氏が勤め、カスリン・マツガイア嬢、ハラム・クーリー氏、クロードー・クリングオーター氏、バー・マッキントッシュ氏、クラリサセルウイン嬢等が助演している。
米国中が石油熱に浮かされている時、セス伯父さんから18歳の誕生日の祝いに巨大な石油坑を贈られたベレニス・サムマースは、そこから生ずる漠大の利子によって、立派な婦人となるために東部の学校へ赴いた。その途中ベレニスは不図したことから、ポール・カロールという青年と知り合いになった。学校では、雀遊だらけで髪を長く垂げたテキサス生まれの田舎娘としてベレニスは学校友達の嘲笑の的にされた。そればかりか知り合った筈のポールまでもベレニスを敬遠するような態度をとるので彼女は少なからず憤慨し、親友アリスの世話で生まれ変わったようなモダンガールとなり、たちまち学校きっての人気物の美人となった。そしてポールとは更めて恋を語るようになった。ところがある日ポールと逢う約束であるホテルへ出掛けたベレニスとアリスは思いがけな舎監のパーキンス嬢に出くわしたので、やむなくエームスという男の部屋に隠れた。するとアリスの両親アルトウオルド判事夫妻が所用のためエームスに会いに来たので面食らったアリスはベレニスをエームスの妻だと両親に紹介した。ベレニスはアリス親娘と共に去ったが、その夜再びベレニスとエームスとはアルトウオルド判事邸で夫婦として、来合わせたカロールに紹介された。大切な愛人には誤解され、判事は夫婦中が良くないと咎められ進退谷まったベレニスは、寝巻のまま深夜公園を徘徊して警官に捕らわれた。しかし警官に送られてカロールの家へ行ってベレニスは委細を物語って彼の誤解をとき、改めて2人は抱き合う仲となった。
Berenice_Summers
Paul_Carroll
John_Altwold
Alice_Altwold
Paul_Ames
Mrs.Altwold
Priscilla_Perkins
Uncle_Seth_Summers
[c]キネマ旬報社