レジナルド・デニー
Dick_Minot
「大速力王」に続くレジナルド・デニー主演映画で、原作はアール・ディア・ビッガース原著の「恋愛保険」“Love Insuranceで、これをレックス・テイラーが脚色し、「拳闘王」や「大速力王」同様ハリー・ポラードが監督した。デニーの対手は新進のルース・ドワイヤー。デニー得意の喜活劇である。
イギリスの貧乏貴族ハロウビー卿はアメリカの富豪の娘シンシア・メイリックと結婚の約束が出来たが、万一それが破談になると困るとてある保険会社へ結婚不成立の場合には10万ドルの支払いを受けるような保険契約を結んだ。会社では若手の社員ディック・マイノットをハロウビーのいるフロリダへ派遣し、結婚式が間違いなく行なわれるように取り行わせたが、遠くて近いは何とやら、ディックはシンシアを見るとたちまち彼女を恋してしまい、シンシアもまた、ハロウビー卿の虚礼に飽きていた際とて、若々しい元気一杯のディックを恋するようになる。ディックは我が恋を成立させようとすれば、会社にハロウビー卿の結婚不成立の為に10万ドルの損害を被せなければならぬし、さればといってルースを思い締める事は出来ず、2つの道に迷った。いかにしてディックがルースをその雄々しい胸に抱いて、しかもなお会社に損害をかけないで済んだが、奇想天外な喜活劇の幕は開かれる。
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