ビング・クロスビー
Bill_Wainwright
「永遠のアンバー」のウィリアム・パールバーグが1953年に製作した作品で、戦後行方の知れぬ息子を求める父の愛情を描くもの。マーガニタ・ラスキの原作から「大空輸」のジョージ・シートンが脚色監督、「皇帝円舞曲」の故ジョージ・バーンズが撮影監督にあたった。音楽は「大砂塵」のヴィクター・ヤング。主演のビング・クロスビー(「皇帝円舞曲」)ほか「浮気は巴里で」のクロード・ドーファン、ガブリエル・ドルジア、クリスチャン・フォーカード、ニコール・モーリーなどフランスの俳優が多く出演している。
第2次大戦の始まる直前アメリカの従軍記者としてパリにいたビル・ウェインライト(ビング・クロスビー)はパリジェンヌのリザ・ガレット(ニコール・モーリー)と結婚した。戦争が激化してドイツ軍がパリに押しよせたとき、ビルはパリを去らねばならなくなり、リザを残してロンドンへ行った。そして、やがてリザが地下運動中ナチに捕らえられ、死刑になったと知った。パリが連合軍の手中に戻ってからビルはリザと彼との間に生まれた男の子を探すためパリを訪れた。旧友ピエエル(クロード・ドーファン)の紹介で、ビルは、戦争中子供たちをかくまったという女性キイユブウフを訪れ、彼女から郊外の孤児院にいるジャンという少年がビルの子らしいと教えられた。早速ビルは孤児院に行き、教母に勧めらてジャン(クリスチャン・フォーカード)を引き取った。そして昔の記憶を辿って父と子のつながりを呼び戻そうといろいろの努力をしたが、神経質な戦災孤児ジャンは少しも反応をみせなかった。ビルは失望してジャンを孤児院に返した。その後、射的の賞品に当った犬のおもちゃを別に深い意味もなく孤児院のジャンに送ったが、それはリザが生存中赤ん坊のジャンに与えたおもちゃと同じものだった。ビルはそのことを忘れていたのだが、アメリカへ帰ることになって挨拶に孤児院に寄ったとき、犬をしっかり抱きしめているジャンを見いだした。そして、ジャンが我が子であることをはっきり知った。
Bill_Wainwright
Pierre_Fernier
Jean
Mother_Superior
Lisa_Garret
Nelly
Madame_Quilleboeuf
Tracing_Service_Clerk
Attache
Lt.Walker
監督、脚色
原作
製作
撮影
美術
美術
編集
録音
録音
歌
歌
作曲
[c]キネマ旬報社