ジョージ・ラフト
Capt._Paul_Gerard
製作者ジョゼフ・N・エルモリーフが書いたストーリーをチャールズ・グレイスンとポール・デ・サンテ・コロームが共同で脚色し、「片眼のジョニー」のロベール・フローリーが監督した1949年作品。撮影にはルシエン・アンドリオット(「片眼のジョニー」)、作曲にはミシェル・ミシュレが当たった。主演は「大雷雨」のジョージ・ラフトと「東は東」のマリー・ウィンザーで、エイキム・タミロフ、ジョン・ライテル、エドワード・フランツらが助演する。
1919年のモロッコ、テスケットに駐屯する仏蘭西軍のジェラード大尉(ジョージ・ラフト)は奥地に原住するアラブ族のベル・ラシャッドの大守の娘カラ(マリー・ウィンザー)を護衛して、彼女の父の宮殿まで送り届ける命令を受けた。カラは巴里で教育を受けた美しい娘で、すでに大尉と知り合っており、お互いに好意を抱いていたので、2週間の楽しい旅を続けたが、ベル・ラシャッドの宮殿についてみると、大守は仏政府に反逆をたくらんでいることが分かった。ジェラードがいったん報告に帰った後、こんどは原住民に変装してベル・ラシャッドにひきかえしたが、正体を見破られ、危ういところをカラに救われて司令部の砦に帰った。ジェラードはグリスコ中尉(エイキム・タミロフ)とともにテスケッドから援軍をひき連れて、アラブ族の反逆に対抗することになったが、司令部の砦に着いてみると、すでにアラブ族のために全滅していた。そこでジェラードが指揮をとり、ベル・ラシャッドに行ってみると、大守と反軍の一隊は姿を消していて、カラだけが残っていた。カラはジェラードとの再会を歓び、単身父のもとに行って反逆を思いとどまるよう諫言したが、きき入れられなかった。アラブ族の中には反逆を喜ばぬものも多くなったが、太守はひとり砦に向かい、カラもその後を追って、2人は鉱山の爆薬で不慮の最期をとげてしまった。アラブ族は帰順を誓った。ジェラードはひとり淋しくカラの想い出に耽けるのだった。
Capt._Paul_Gerard
Cara
Lieut._Glysko
Col._Pascal
Emir_of_Bel-Rashad
Caid_Osman
Commandant_Fronval
監督
原作、製作
撮影
音楽
美術
編集
録音
脚色
脚色
[c]キネマ旬報社