ビング・クロスビー
Jeff_Peters
ビング・クロスビー、ボップ・ホープ、ドロシー・ラムーア共演の笑劇で「シンガポール珍道中」「ザンジバアへの路」に次いで1942年に製作されたもの。このコンビの笑劇ではこれが日本では初見参である。脚本は「我が道を往く」のフランク・バトラーが「シャムパン・ワルツ」のドン・ハートマンと協力して書き下ろし「アリババ女の都へ行く」のデイヴィッド・バトラーが監督しウィリアム・C・メラーが撮影した。
貨物船に密航者として乗ったジェフとターキーは、船が難破し、いかだでモロッコに漂着した。腹ペコが我慢できず、上陸したカラミーシュの町で無銭飲食した2人はいざ勘定となって大閉口。ところがターキーの体格を見て彼を原住民が買おうというので、ジェフは200ドルで親友を奴隷に売る。その夜ジェフは変な夢ばかり見るので、ターキーを救おうと探しに出かける。ところがターキーはシャルマア姫という美人に買取られている上に姫は夫にしようとしていた。ジェフは美しい姫を見ると、妬けてたまらずターキーを中傷する。姫もジェフの美声には大いに心をひかれた様子である。姫の侍女ミヒルマアはターキーにほれ込こんだので、姫の計略を耳うちする。それは占い師が姫の一番目の夫は結婚一週間以内に横死すると予言したので、姫は許婚の酋長カシムの死を恐れ、死ぬる運命の一番目の夫にターキーを選んだというのだ。ミヒルマアに真相を聞いたターキーは知らぬ顔でジェフにシャルマア姫をゆずる。ジェフは大喜びだ。カシムは姫がアメリカ人と結婚すると聞いて立腹したが、真相を知るや安心し、自分らの結婚式の準備にかかる。ジェフが姫に求婚すると、今は彼を心から愛する彼女ははねつける。しかし予言が間違いであることが分かったので、ジェフとシャルマア姫、ターキーとミヒルマアは、モロッコを逃げ出すこととなる。カシムはジェフとターキーを牢にたたき込み、姫と侍女を砂漠のテントに誘拐して、祝宴を始める。ジェフとターキーはばかな番人をだまして脱獄し、番兵に化けて祝宴の席にやって来る。そして奇想天外の計をめぐらして、大騒ぎを引き起こしドサクサまぎれに姫とミヒルマアを連れ出した。やがて4人を乗せた船は、無事ニューヨークの港に入って来るのだった。
Jeff_Peters
Turkey_Jackson
Princess_Shalmar
Mullay_Kasim
Mihirmah
Ahmed_Fay
Hyder_Khan
監督
脚本
脚本
撮影
音楽
アソシエイト・プロデューサー
音楽監修
作詞
振り付け
[c]キネマ旬報社