ハンフリー・ボガート
Harry_Smith
激動のダマスカスを舞台に、1人の女をめぐって対立する男同士の葛藤と友情を描く。製作はロバート・ロード、監督は「彼氏はトップレディ」のカーティス・バーンハート。ジョセフ・ケッセルの原作を基にA・I・ベゼリデスとハンス・ジャコビーが脚色。撮影はバーネット・ガフィが各々担当。出演はハンフリー・ボガート、マルタ・トーレン、リー・J・コッブ、エヴェレット・スローン、ジェラルド・モアなど。日本語版監修は山崎剛太郎。白黒スタンダード。1951年作品。
1925年、フランス占領下のダマスカス。そこはエミール・ハッサンを主領とする反乱軍が激しい抵抗運動を展開する激動の地だ。そして、一方で、密輸商人たちによるシリア人への銃の売買が行なわれていた。フランス情報部長官のフェロー大佐(リー・J・コッブ)は密輸商人たちを集め、フランス軍への協力を強制した。その中にハリー・スミス(ハンフリー・ボガート)がいた。フェローの愛人ヴィオレット(マルタ・トーレン)は、この不安に満ちたダマスカスを早く脱け出したいと考えていた。そんなころ、バーの爆弾事件で彼女は、ハリーに助けられた。ハリーは、ハッサンから絶縁を言い渡され、その時はすでにダマスカスにいる必要はなくなっていた。ハリーはヴィオレットと共にダマスカス脱出を企てた。しかしそれを知ったフェローは、それを防害し、ヴィオレットを捕まえてしまった。フェローは彼女をまだ愛していたのだ。そして、彼はラサール将軍(エヴェレット・スローン)の許可をまたずに反乱軍と休戦し、ハリーにハッサンとの会見をとり決めさせた。フェローは死を覚悟していたのだ。彼はハ・リーとヴィオレットにカイロ行きの旅券を残して単身、反乱軍のアジトに向った。彼の心に打たれたハリーは、危険を承知で反乱軍のアジトに向かうのであった。(インターナショナル・プロモーション配給*1時間38分)
Harry_Smith
Violette
Colonel_Feroud
General_Lasalle
Major_Leon
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