チェスター・モリス
Eddie_Lang
「潜水艦SOS」「舗道の青春」のチェスター・モリス、「歌へ陽気に」「夢の並木路」のレオ・カリーロ、「ポンペイ最後の日(1935)」のヘレン・マック、「花嫁凱旋」「間奏楽」のトーマス・ミッチェルが共演する映画で、脚本は「クレイグの妻」のメアリー・マッコール・ジュニアがライオネル・ハウザーと協力して書卸し、「からくり令嬢」のD・ロス・レダーマンが監督に当たり、「潜水艦SOS」のルシエン・バラードが撮影したもの。助演は「罪と罰」のサーストン・ホール、ジョン・ガローデット、パッシー・オコナーその他である。
若いサラリーマン、エディ・ラングは近く会社から貰えるはずの賞与を当てにして、妻のメリイと二人の子供を避暑に連れて行く算段をし、知人アルの仲立ちで、高利貸ギャング・ファーラの子分から五十ドルの金を借りた。ところが不幸にも当にしていた賞与が出なくなったので、仕方なくエディは毎週少しずつサラリーの中から支払おうとするが、ギャングの集金人は週給の大部分を高利に奪っていく。エディはこの魔手を避けるため、次の週給はこっそり妻子の許に郵送した。これを知ったギャングはエディを襲い、警察に告訴すれば妻子の生命を奪うと脅迫する。エディはこの困窮に耐えかねて、社の金を利用して借金を埋めようとしたが、良心に責められてそれも出来ず、しかも正直な彼はそのことを上役に告白して詫びたため、かえって職を失う結果となってしまった。しかしファーラ一味の取立は厳重を極めるので、エディは窮余の一策として地方検事カーチス氏に訴えた。彼はこうなった上は身を犠牲にしても高利貸ギャングと闘う決意をし、警察の保護の下に置かれることとなった。これを知ったギャングは留守宅のメリイと子供に魔手を延ばした。しかし警察の手配は厳重を極めているので失敗に終わる。ファーラは証人として立つエディを眠らせる計画を立て、子分に命じて公判廷上のエディを襲撃した。負傷にめげずエディは「俺を犬死させるな。」とわめきつつファーラの罪悪を暴露する。地方検事直々の大捕物が開始され、ファーラ一味は一網打尽となり、さしもに猛威を奮った高利貸ギャングも根絶し、エディもやがて負傷の直る日が近づいた。
Eddie_Lang
Richard_Farra
Mary_Lang
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Captain_Hall
Al
Judy
B._G._Wilson
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Reardon
Fa_s
Fancyface
Whitehat
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