テレビで活躍中のアレックス・グラソフが脚本を書き、監督した、ミュージカル・グループ“ザ・ヤング・アメリカンズ”の活躍を描いた音楽映画。撮影はリチャード・ムーア、音楽は“ザ・ヤング・アメリカンズ”の創始者ミルトン・C・アンダーソンが担当、「ヤング・アメリカンのテーマ」ヘンデルの曲をアレンジした「ハレルヤ」「ビル・ベイリー・ウォンチュー・プリーズ・カムホーム」「世界は彼の胸に」「彼らの前に道は開ける」などがうたわれる。製作はロバート・コーン。
ストーリー
1962年、ロスアンゼルスで教師をしていたミルトン・C・アンダーソンは、乱れた若い世代の生活を、何とか健康な若者たちの生活へ移行させようと思いたった。アンダーソンはロスアンゼルス近郊の360にものぼる高校、大学の若者たちに呼びかけ厳選の末、36人の若者を選び出した。ここに15歳から21歳までの音楽性に富んだミュージカル・グループが誕生。その日からアンダーソンの指導のもとに特訓が始まった。翌63年5月バーバンクの青少年商業局によるNBCテレビで、彼らはデビューした。そして「ハッピーバースディUSA」という番組に出演、ピーボディー賞を獲得し、その地位を明確にした。その後、彼らの活躍は、アメリカ全土の演奏旅行、テレビショウと多彩をきわめた。海外演奏も行った。ギリシャ劇場に出て同劇場はじまって以来の入りを記録したこともあった。「自立」と「友情」をモットーに“ザ・ヤング・アメリカン”は、今日も歌い、踊り続ける。学生寮の完備した哲学、芸術のための学校設立、3年制、4年制の大学の設立、体で演じる芸術と世界外交など、彼らの夢は大きく広がってゆく。
キャスト
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