トニー・ラッセル
Keros
「無敵の闘士」のアルベルト・デ・マルティーノ、「七人の闘士」のサンドロ・コンティネンザ、ケン・モリソンらの共同シナリオを「無敵の闘士」のマルティーノ自身が監督したアクショントラマ。撮影は「チコと鮫」のピエール・ルドビコ・パポーニ、音楽は「4次元の情事」のフランコ・マンニーノが担当した。出演は「第八高地突撃隊」のトニー・ラッセル、「エル・シド」のマッシモ・セラート、「無敵の闘士」のリビオ・ロレンゾン、ほかにナンド・ガッゾーロ、ヘルガ・リーネなど。製作は「サンドカン総攻撃」のジョセフ・フリード。
紀元前192年。スパルタの暴君サール(ナンド・ガッゾーロ)はギリシャ全土を、同盟を無視してその手に握ろうとしていた。自由と正義を愛する僅かの同志がこれに挑戦していた。ある夜その1人がサールの裏切りの証拠となるアテネ像を神殿から盗み出そうとしたが神殿内に隠しただけで、サールの腹臣に追われ兄ケロス(トニー・ラッセル)の所へ逃げた。サールはケロスを捕えて拷問したが、自白をせず、逆にサールの臣下マルドクがケロスに賛同し、2人で脱走した。彼らはアテネへ急行しギリシャ同盟にサールの裏切りを訴えることにした。サールの妃アスパシアはスパルタの次の支配者はケロスだと悟り、彼のもとへ走ったが彼の心がエレアという、以前彼が世話になった旅回り一座の娘にあると知り、嫉妬のあまり彼女をさらって逃走した。しかし、途中で彼女の行動に疑問を抱いたサールに捕えられて毒殺され、エレアも彼の手におちた。ケロスはサールとついに対面、交換条件でアテネ像を与えた。だが彼の手にもどったのはエレアに変装されたアスパシアの死体だった。ケロスの怒りは爆発、奇計を用いてサールの宮殿に殺到した。激戦がつづきサールも悪運つき、エレアも無事ケロスに助け出された。
Keros
Boxo
Sar
Menete
Mardok
Aspasia
Helea
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