ウィリアム・ホールデン
Father_O'Banion
パール・バックの小説「中国物語」の映画化。製作・監督は「善人サム」のレオ・マッケリー。脚色はマッケリーと「アラスカ魂(1960)」のクロード・ビニヨン、撮影は「白い砂」のオズワルド・モリス、音楽はリチャード・ロドニー・ベネット。出演は「スージー・ウォンの世界」のウィリアム・ホールデン、「島の女」のクリフトン・ウェッブ、「大戦争」のフランス・ニューエン、ほかにマーティン・ベンソンなど。
1949年。共産勢力が浸透しはじめた中国広東州のラン・フォー伝道所へアメリカ人の神父オバニオン(ウィリアム・ホールデン)が途中、洪水から救った中国娘シウ・ラン(フランス・ニューエン)を連れてやってきた。シウ・ランは神父を慕って離れようとしない。神父は彼女をそこに無理矢理あずけ目的地サン・リー・ワンの伝道所へ行く。そこにはボバード神父(クリフトン・ウェッブ)がオバニオン神父と交代に帰国しようと待っていた。ボバード神父は出発するが途中で共産兵に捕えられ伝道所へ連れ戻される。やがて共産軍の隊長ホー・サン大佐が現れ、付属診療所をこわしたり十字架の代わりに毛沢東の肖像を掲げたりする。大佐はキリスト教信者の息子で伝道師になる見込みだったのに、いつの間にか共産軍に入っていたのだ。彼はオバニオン神父を慕ってきたシウ・ランを暴力で犯した。が、シウ・ランは背後から大佐を刺した。大佐の傷は化膿する。彼はボバード神父を人質に、オバニオン神父に最寄りの伝道所からペニシリンを持ってこいと命ずる。オバニオン神父は親許へ帰る決心をしたシウ・ランを連れ、彼女をバスの発着所まで送りペニシリンを手に入れて戻るが、そのまま大佐の部下に捕えられボバード神父と共に牢に入れられる。数カ月後中国全土は赤化。大佐は命びろいし、2人の神父を牢から出し、中国人信者を裏切る告白書に署名すれば自由の身にすると言った。神父たちは拒絶、その態度に感服した大佐は2人を伝道所へ戻す。シウ・ランがまたきて男児を生んだ。大佐は初め子供に冷淡だったが、間もなく喜ぶ。ソ連の顧問官がきて再び告白書に署名を迫る。神父たちに味方する村人は反抗し、共産兵は彼らを射殺する。その中に大佐の両親がいた。これを見て心機一転した大佐は2人の神父とシウ・ラン、その子を連れ香港へ脱出を図った。ボバード神父の犠牲で香港に着いた大佐とシウ・ランは正式に結婚、オバニオン神父は彼らの息子の洗礼式を主宰するのだった。
Father_O'Banion
Father_Bovard
Siu_Lan
Sister_Agnes
Kuznietsky
Ho_San
監督、脚本、製作、音楽
脚本
原作
撮影
音楽
音楽
音楽
音楽
[c]キネマ旬報社