ハーバート・マーシャル
Jim_Buchanan
「晩春」「ダアク・エンゼル(1935)」のハーバート・マーシャルと「俺は善人だ」「男性No.1」のジーン・アーサーが主演する映画で、F・ヒュウ・ハーバートの原作を「深夜の星」のハワード・J・グリーンと「舗道の雨」のガートルード・パーセルが脚色し、「ロバータ」「世界一の金持ち娘」のウィリアム・A・サイターが監督に当たり、「ジャングルの怒り」のジョン・ステューマーが撮影した。助演者は「歌の翼」「ギャングの花嫁」のレオ・カリーロ、「ロイドの牛乳屋」のライオネル・スタンダー、「胡蝶となるまで」のアラン・エドワーズ、新顔のフリーダ・イネスコート、「猫眼石怪事件」のラルフ・ハロルド、ジーン・モーガン等である。
ブキャナン自動車会社社長ジム・ブキャナンは、お互いに愛し合っていないイヴリン・フレッチャーとの結婚が近づいていた。彼は金持ちで彼女は家族を大勢抱えた一文なしてある。だからこの結婚は理想的だと人々は言うのである。しかし結婚はロマンスから生まれねばならぬと思うブキャナンにとっては、近ごろは不愉快な毎日が続いていた。ある日彼は公園のベンチで疲れを休めていると、隣合わせに腰を下ろしていたのは金髪の若いジョーンであった。彼女は失業して其の夜の宿もなかったがぼんやりしているジムを見て彼も失業者の1人だと思いこみ、丁度新聞広告に出ている「夫婦者の家令及び料理人を求む」に応募してみないかと誘った。ロマンスに憧れていたジムはジョーンの申し出をいれジェームスと名乗り、夫婦を装って2人は元ギャングだったロッシニの家に雇われる事になった。ジムは自分の家令にだけ打ち明けて皆には魚釣りに行くと称した、ロッシニの家で働いていたが、夫婦でない2人は夜になるとジムは露台に出て眠るという有り様だった。そのうちにジムは段々心からジョーンを愛するようになり、秘かに会社から持ちだした自分の自動車設計図を見せた。彼女はそれを他の自動車会社へ売りに行ったがブキャナン会社の盗品と見られて留置場へ入れられた。それを知らぬジムは約束の場所で彼女を待ったがやってこなかった。その時親友ボブの忠告もあってジムはやはりイヴリンと結婚する他はない事になった。一方ジョーンは彼女に惚れているロッシニの助力で保釈になったが初めてジムの身分を知り、自分の心を弄んだと怒った。ロッシニは乾分に命じてジムを結婚式場から引きずってきた。しかしやはり彼女が真実ジムを愛する事を知り2人の結婚に一肌脱ぐ事になった。
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