ジェームズ・スチュアート
Grant Mclaine
ノーマン・A・フォックス原作の西部小説を「六番目の男」のボーデン・チェイスが脚色、テレビ畑のジェームズ・ニールソンが映画第1作として監督した。撮影監督は「イスタンブール(1956)」のウィリアム・ダニエルス、作曲、指揮は「OK牧場の決斗」のディミトリ・ティオムキン。主演は「翼よ!あれが巴里の灯だ」のジェームズ・スチュアート、「東京特ダネ部隊」のオーディ・マーフィ、「大空の凱歌」のダン・デュリエ、「ケンタッキー人」のダイアン・フォスター、「ブリガドーン」のエレイン・スチュワート、「シェーン」の子役ブランドン・デ・ワイルドなどが助演する。
コロラド山脈の奥地で新しい鉄道敷設に出稼ぎに来ている作業隊がいる。彼らはホワイティ(ダン・デュリエ)を首領とする強盗団に度々輸送中の列車から給金を奪われ戦々兢々としていた。鉄道工事会社の支配人キムボールは現場へ給金を届け作業隊の不安を除こうと頭を悩ませていたが、彼はマクレーン(ジェームズ・スチュアート)という格好の輸送金護衛者を見つけ実行にかかった。マクレーンは元鉄道員だが、5年前、列車輸送中の大金を強盗団に奪われ、一味に加わっていた実弟のユチカ・キッド(オーディ・マーフィ)を追っ手から逃がしたかどで職を追われ今はアコーディオンを道連れに各地を渡り歩いていた。彼は社運をかけて渡したキムボールの1万ドルを胴巻に入れコロラドの作業場へ向った。彼はジョーイという少年を連れて行ったが、それはキムボールの事務所へ行く途中ふとしたことで拾ったものだった。コロラドへの車中、果して強盗団が現れた。マクレーンはジョーイの持つ靴の箱に素早く金を隠した。意外の無収穫に怒った強盗団は乗り合わせたキムボールの妻ヴァーナ(エレイン・スチュワート)と少年を人質にペイロードの町へ去った。そしてこれを知ったキムボール支配人はマクレーンが信頼を裏切り強盗団に内通したと誤解した。マクレーンは単身ペイロードへ行ったが、強盗団のいる酒場の近くでチャーリイ(ダイアン・フォスター)という女に出会った。チャーリイはマクレーンの弟ユチカ・キッドの恋人で結婚を申込に来ていたのだ。マクレーンは酒場に入り、自分の指名が気づかれていないのを幸い、弟と話をしたいとキッドを外へ連出した。彼は、1万ドルの金が少年の靴箱に入っていることを語り弟を説得、非を悟らせようとしたが無駄だった。一方チャーリイもキッドと面会したが結婚は断られた。兄弟は酒場へ戻るが、そこへキムボールの会社の男が現れ、「預けた金はどこだ」と詰寄った。一座は忽ち殺気立ち射ち合いが始った。キッドは金を持つ少年を連れ馬で逃出した。それをヴァーナとチャーリイを連れたマクレーンが追いさらにその後をホワイティ一味が追う。マクレーンはしかし追い詰められて危機一髪。この時兄弟愛に目覚めたキッドは矢にわに強盗団に向うが忽ち倒される。マクレーンはその隙にホワイティを射ち倒し、キッドは兄の胸に抱かれて息を引取った。給金は無事作業隊に渡された。
Grant Mclaine
The Utica Kid
Whitey Harbin
Charlotte Drew(charlie)
Verna Kimball
Joey Adames
Ben Kimbal
Will_Renner
監督
脚本
原作
製作
撮影
音楽、作曲
作詞
[c]キネマ旬報社