エドワード・G・ロビンソン
John_Triton
「海の狼(1941)」「赤い家」のエドワード・G・ロビンソン「密輸空路」「怒濤の果て」のゲイル・ラッセル「遥かなる我が子」のジョン・ランドが主演する1948年作品。コーネル・ウーリッチ作の探偵小説に基づいて「謎の下宿人」のバリー・リンドンと探偵小説作家ジョナサン・ラティマーが協力脚色し「密輸空路」「最後の地獄船」のジョン・ファーロウが監督、「失われた週末」のジョン・サイツが撮影。
20年ほど前、奇術師トライトンは、ジェニーとコートランドと3人で寄席に出演していた。トライトンはインチキ透視術を演じているうち本当に未来を霊感するようになり、コートランドは競馬や株相場でもうけ、ついに石油業にも手をつけた。トライトンとジェニーは婚約の仲だったが、ある晩彼はジェニーがお産で死ぬことを予知した。それが怖さにトライトンは黙って身をかくしたが、コートランドと結婚したジェニーは、果たして一女ジーンを生むと同時に死んだ。自分の不思議な力を怖れるトライトンは、人と親しむのをさけ孤独の流浪生活を送ったが、ロス・アンジェルスに来て石油成金となっているコートランドの邸宅の近くに下宿した。亡きジェニーの面影を宿す美しいジーンを、よそながら眺めたり彼女の消息を聞くのを楽しみとしたのである。ところがある夜彼はコートランドが飛行機事故で墜死する幻影を見た。それから3カ月後、ラジオ放送でコートランドがニューヨークからロス・アンジェルスへ飛行中と知り、コートランド邸へ赴いてジーンに警告し、給油地ウイチタに電話すると離陸したあとだった。ジーンの恋人の科学者エリオット・カースンは、トライトンを怪しみ金をゆする目的かとにらんだが、予知通りにコートランドは惨死した。トライトンは今度はジーンが夜の11時の星空の下で横たわっている幻影を見て警告した。その夜警戒していた警官たちは、客間の大時計が11時を打ったので安心し、ジーンは庭に散歩に出た。その時警察に留置されていたトライトンが、検事らと共に現われた。大時計は進められていたのであって、11時3分前だ。トライトンは庭へ飛び出した。黒い影がジーンを殺そうとしている。トライトンは一撃し、更に第二撃を加えようと手をあげた時、彼がジーンを殺そうとしていると誤解した警官のピストルに倒れた。ジーンは星空の下に気を失って横たわっていただけだった。彼女の殺害を企んでいたのはコートランドの石油業のパートナーと判明逮捕された。
John_Triton
Elliott_Carson
Jean_Contland
Jenny
Lieutenant_Shawn
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