ロレッタ・ヤング
Patsy_Carlyle
「彼と女優」「愛すればこそ(1929)」と同じくロレッタ・ヤング嬢とダグラス・フェアバンクス・ジュニア氏の共演映画で、ハーヴェイ・ゲイツ氏が書卸した物語を「ロイドのスピーディー」「カナディアン」のハワード・エメット・ロジャース氏が台本並びに台詞を執筆し、「僕の幸運日」「浮気天国」のエドワード・クライン氏が監督、「僕の幸運日」「奈翁精神異状なし」のアーサー・L・トッド氏が撮影したものである。助演者は「ノアの箱船」「幸運の星」のグィン・ウィリアムス氏、「キートンの船長(キートンの蒸気船)」「彼の捕えし女」のマリオン・バイロン嬢、「撮影所殺人事件」「赤い髪」のレーン・チャンドラー氏、バート・ローム氏、フィリス・クレーン嬢等である。
サンフォード大学のラグビー選手マーティー・リードはクォーター・バックとして名手と称されていたが、たった1人の母親のことを気遣って思い切ったプレイが出来ないで大切な時に失敗を演じて試合に負けたり、自分が怪我をしたりするのであった。ホィッティヤー大学との試合を7対7で無勝負に終らせたのも得点し得べきチャンスにマーティーが躊躇した為だ。マーティーはそれが残念でもあり、母親のことも考えねばならず、板挟みになってコーチャーのウィルソンにラグビーを止めると告げた。しかしコルファックス大学との対校試合にリードが居なければサンフォード大学に勝味が殆ど無いので、コーチャーは女学生パッシー・カーライルの魅力を利用して彼をチームに復帰させようと謀る。パッシーはコーチャーの頼みを引受けてリード誘惑に着手したが、ミイラ取りがミイラとなりパッシーの方が真剣に彼を愛するようになる。リードも彼女の愛を感じて熱烈な想いを寄せる。試合の日が近づいた或晩パッシーがダンス会を催したがラグビー選手でなければ幅が利かない。パッシーに気があるカービーが盛んにパッシーと踊り続けているのを見て気が気でないリードは遂に決意してコーチャーに頼みチームに加わり、カービーからパッシーを奪うことが出来た。其夜リードは始めてパッシーと接吻を交した。試合当日リードはコーチャーの策略でパッシーが恋をしかけた事情を知り失望し、意気沮喪して失策を繰返した。ためにリードが補欠選手と交替させられたのを見たパッシーは原因が自分に在りと知って、彼女はリードに誠心を伝えた。勇気百倍したリードは再び出場して決勝の得点を挙げたのである。
Patsy_Carlyle
Marty_Reid
Honey_Smith
Maizie
Coach_Wilson
Assistant_Coach_Kane
Ed_Kirby
Dot
Radio_Announcer
監督
脚本、台詞、題字
原作
撮影
音楽、作詞
音楽、作詞
編集
作詞
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