ダイアン・キートン
Charlie
パレスチナとイスラエルの争いに捲き込まれ、スパイに仕立てられてゆく英国女優の姿を描く。製作はロバート・L・クロウフォード、監督は「ガープの世界」のジョージ・ロイ・ヒル。エグゼクティヴ・プロデューサーはパトリック・ケリー。ジョン・ル・カレの同名小説(早川書房)を基にローリング・マンデルが脚色。撮影はウォルフガング・トリュウが担当。出演はダイアン・キートン、ヨルゴ・ヴォヤギスなど。日本版字幕は岡枝慎ニ。テクニカラー、ビスタサイズ、1984年作品。
最近ヨーロッパで頻繁に起こっているパレスチナのテロリストによる爆弾事件の報復に立ち上がったイスラエル軍情報部は、ベテラン、カーツ(クラウス・キンスキー)を中心にその報復に立ち上がった。敵のリーダーに関してはカリルという名前しかわかっていない。そこで、スパイをテロリストの本拠地に潜入させることにしたカーツは、1人の魅力的な女性に白羽の矢をたてた。聡明で勇敢なイギリスの女優チャーリー(ダイアン・キートン)だ。CMのロケでエーゲ海に来ていた彼女は、ジョセフ(ヨルゴ・ヴォヤギス)という男と知り合い惹かれるが、彼は、イスラエル情報部員で、チャーリーをカーツの許へと連れていった。ジョセフへの愛から、敵の中に潜入するという重い任務を引き受けることにしたチャーリー。ジョセフはカリルの弟のミシェルに扮し、彼女はその恋人役を演じることになった。カーツは、彼女に現実の舞台を提供し、彼女はそれを引き受けたのだ。チャーリーを使ってゲリラの爆弾ルートを掴んだ情報部は、本物のミシェルを殺害、チャーリは、タヤ将軍(マイケル・クリストファー)の指揮する軍事キャンプに送られ戦士としての訓練を受けた。テロリストとしてドイツに飛んだ彼女は、空港で連絡員(サミー・フレー)と会った。彼の隠れ家で、彼女は、彼がカリルであることをつきとめた。翌日、カリルはチャーリーの正体に気がつくが、間一髪、かけつけたジョセフたちによって射殺された。疲れきったチャーリーの前に、情報員をやめたジョセフが現われるのだった。(ワーナー配給*2時間10分)
Charlie
Joseph
Kurtz
Khalil
Tayeh
Mesterbein
監督
原作
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
脚色
字幕
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