アイリーン・リッチ
Joan_Wiswell
アーサー・ソマーズ・ローシェ氏作の小説をホープ・ロアリング女史とルイス・D・ライトン氏とが脚色し「愛欲の炎(1924)」「獅子王リチャード」等と同じくチェスター・ワージー氏が監督したもので、主役は「ウインダミア夫人の扇」「結婚春秋」等出演のアイリーン・リッチ嬢と「裏表七人組」「結婚春秋」等出演のクライヴ・ブルック氏で、ジェーン・マーロウ嬢、ゲイン・ホイットマン氏、ヘイニー・コンキリン氏、フランク・カンポー氏、ウィンター・ホール氏等が助演している。
お金持ちの放蕩者ユージーン・カセナスはある晩カジノで賭博をして3度13に賭けて勝った。3度続けて13で勝つ者は殺されると言われたが彼は迷信と言って取り合わなかった。彼はカジノを引き上げた後自宅で夜の宴会を開きリプレー将軍の娘ヘレンとの婚約を発表した。彼はその時3本のスペイン式拳銃を示し1本をヘレンに、1本をジョアン・ウィスウェルに与え、1本は自分で取って置いた。その夜明け方近くユージーンは自分の椅子に腰掛けたまま窓越しに射殺されているのが発見された、前の警部タッド・ワークマンはこの秘密を解くこと命ぜられた。彼が知るを得たことは--1、ユージーンの侍僕キルデアはその妻を主人に自由にされて怨恨を持っている。彼は現に殺人事件後逃走を企てて逮捕された。2、ジョアンの弟トミーは不渡小切手をユージーンに交付し公然と面罵されて怨恨を抱いている。3、ジョアン自身もユージーンに暴行されんとして防ぐために一発発射している。4、テリーという人物はユージーンの商業上の背信行為に就いて復讐すべきことを公言している。5、テリーがユージーンの人格に関してしてリプレー将軍に告げたため、将軍は令嬢との婚約を破棄する宣言をした時ユージーンは怒って将軍の面部を撲ったので将軍は彼の命を奪うと明言していた。6、将軍が撲られたことに就いてはヘレンは父親以上に激昂している。そして彼女はその一寸前に例のスペイン式拳銃を貰っている。処がワークマンの助手として派遣されたキンタード探偵はワークマンがジョアンを庇おうとする意向があるのを知った。彼はワークマンがジョアンのことが原因でユージーンを殺したのではないかと疑った。この嫌疑者中の誰が犯人であろうか?
Joan_Wiswell
Tad_Workman
Eugene_Cassenas
Helen_Ripley
Buke
Tommy_Wiswell
Kildare
Qnintard
Gen.Ripley
Terry
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