スティーヴ・フォレスト
Jim
ワイオミングに開拓の新天地を夢見て移住した農民一家の苦闘を描く。製作はロン・ミラー、監督は「赤い仔馬」のロバート・トッテン、脚本はカルヴィン・クレメンツ・ジュニア、ポール・サヴェージ、撮影はフランク・フィリップス、音楽はロバート・F・ブランナーが各々担当。出演はスティーヴ・フォレスト、ヴェラ・マイルズ、ロン・ハワード、クリント・ハワードなど。
1880年代末期、ジム・タナー(スティーヴ・フォレスト)は妻ケイト(ヴェラ・マイルズ)と2人の息子バージル(ロン・ハワード)とアンドルー(クリント・ハワード)を連れてピッツバークからワイオミングに移住して農場を経営することになった。そこは、眺めこそ雄大だが、ならず者やインディアン、狼がうろつくオンボロ農場だった。山から流れる水争いがようやく一段落すると、今度は大竜巻があたり一帯を襲った。農場は徹底的に破壊され、惨たんたる有様だった。しかし、そんなことで負けてはいられない。全財産をはたいて買ったオンボロ農場にも、ワイオミングの山から流れる水が荒野をうるおし、タナー農場に収穫のときが訪れるのも間近いだろう。
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